コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

今週の注目材料とドル円の展望

今週の注目材料は、日米のインフレ指標となろう。FOMC議事要旨では根強いインフレと今後の利上げ政策についてどのような議論が交わされていたのか?に注目したい。また、24日には次期日銀総裁候補、植田氏への所信聴取と質疑が行われる。ドル円の展望は?注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ユーロドルの展望についてはこちらのレポートを参照してください。
※次回のIG為替レポートは、2月27日(月)に配信いたします。

今週の注目材料


【サマリー】
・今週の米ドル相場の注目材料は、1月PCEデフレーターとFOMC議事要旨
・国内の注目材料は1月CPIと次期日銀総裁候補、植田氏の所信聴取と質疑
・ドル円の展望と上下のチャートポイントについて


今週の注目材料

アメリカのインフレ指標
根強いインフレの圧力とそれに対処するため連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ政策の長期化に対する市場の警戒心が高まっている。

米ドル相場のトレンドに大きな影響を与える米金利は反発の基調にある。今週もこのトレンドが続くかどうか?については、引き続き経済指標次第となろう。

明日以降、いくつかの米経済指標が発表されるが、注目は24日の1月PCE(個人消費支出)デフレーターである。

1月の物価指標は、いずれもアメリカのインフレ圧力の根強さを示唆する内容となった。FRBが注視するPCEデフレーターでもその根強さが確認される場合は米金利の上昇基調、または高止まりが予想される。このような米金利の動きは株式市場の下落要因、特に1月以降の株高をけん引してきたハイテク株の下落要因となり得る。外為市場では米ドル高の進行が予想される。

PCEデフレーターの推移

PCEデフレーターの推移 データとチャート:米労働省, Bloomberg / 月次(2021年~)/ カッコは市場予想


FOMC議事要旨
連邦公開市場委員会(FOMC、1月31日~2月1日開催分)議事要旨が22日(日本時間23日午前4時)に公表される。

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で、ディスインフレのプロセスが始まったことに言及した。しかし、インフレリスクに対する警戒レベルを下げたわけでない。今月7日の対談イベントでパウエルFRB議長は「インフレ低下プロセスにはかなりの時間がかかる」と指摘し、情勢次第では「追加利上げを実施する」と述べインフレリスクに対して高い警戒レベルを維持していることを示した。

今回の議事要旨では、インフレの見通しについてどのような見解が見られたのか?インフレリスクに対処するため持続的な利上げの必要性について、メンバーの間でどのような意見が交わされたのか?これらの点についての詳細な内容が、米ドル相場の変動要因になり得る。

国内のインフレ動向
一方、国内の材料としては、24日の1月消費者物価指数(CPI)で円相場が動く可能性がある。市場予想(前年同月比)は、4.3%と、22年12月の4.0%から上昇する見通しとなっている。生鮮食品を除く指数(コアCPI)も4.0%から4.3%へ、生鮮食品とエネルギーを除いた指数(コアコアCPI)も3.0%から3.3%へそれぞれ上昇する見通しである。

予想以上に国内のインフレが上昇する場合は、債券市場と外為市場で日銀の政策転換が意識されるだろう。よって強いCPIは、東京時間の円買い要因と想定しておきたい。

なお、24日に衆院議院の運営委員会は、次期日銀総裁の候補として政府が指名した経済学者の植田和男氏への所信聴取と質疑を行う(午前9時30分~)。また、同日の午後には副総裁候補の内田真一理事と氷見野良三前金融庁長官への所信聴取と質疑も行う予定である。こちらも円相場の変動要因となる可能性がある。

国内消費者物価指数の推移

国内の消費者物価指数の推移 データとチャート:総務省, Bloomberg / 月次(1980年~)/ カッコは市場予想

ドル円の展望

調整の反落

ドル円(USDJPY)は上昇トレンドにある。よって現在の焦点は、新たなレジスタンスポイントの見極めにある。しかし、今週は調整の反落局面を意識しておきたい。

日足チャートを確認すると、先週17日に75日MA(今日現在134.30レベル)を突破し、135円台へ上昇する局面が見られた。しかし、ローソク足の実体ベースでは75日MAの突破に失敗した。長い上ヒゲも示現している。モメンタムが低下基調へ転じている状況も考えるならば、上昇相場の合間の “反落” を意識する必要があろう。

だが、通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月)に大きな変動は見られない(ドル・プットへ大きく傾く動きは見られない)。予想変動率(1ヶ月)も13%前後で大きな変動は見られない。よって、ドル円が下値をトライしても、その幅は限定的となることが予想される。

ドル円が下落する場合、目先の焦点は133円台の維持となろう。これに失敗する場合は、132.70レベルの “サポート転換” が焦点となろう。上で述べた1月CPIなどでドル円の下落幅が拡大し、132.70レベルをも下方ブレイクする場合は、50日MA(今日現在131.88レベル)の “サポート転換” を確認したい。


75日MAの突破と135円台への上昇

一方、ドル円の上昇局面では、ローソク足の実体ベースでの75日MA突破と135円台への上昇が焦点となろう。

ドル円が135円台の攻防へシフトする場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準135.59レベルのトライおよびブレイクが次の焦点として浮上しよう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:TradingView / 日足(22年12月~)

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。