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ドル円のテクニカル分析:下値は148円の維持、上値は151円のトライが焦点に

今週のドル円は、上下に大きく振れる不安定な展開が予想される。ドル円が下値をトライする局面では、148円台の維持となろう。一方、反発の局面では151円のトライが焦点となろう。11日に発表される11月米CPI後の動きに注目したい。

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今週のサポートライン

今週のドル円(USD/JPY)は、上下に振れる不安定な展開を想定しておきたい。こちらのIG為替レポートで取り上げた11月の米消費者物価指数(CPI)が予想以下となれば、米ドル安の要因となろう。米ドル安はドル円の下落を促そう。ドル円の下落局面では、以下で取り上げているサポートラインの攻防に注目したい

・ドル円が下値をトライする場合は、149円の下方ブレイクと75日線の攻防を予想する。ドル円が75日線を下方ブレイクする場合は、外為市場で米ドル安と円高が同時に進行している可能性がある。週半ば以降の動きを警戒したい

・ドル円が75日線を完全に下方ブレイクすれば、148円の維持が焦点となろう。テクニカルの面では、9月16日の安値を基点とした半値戻しの水準148.16レベルの攻防に注目したい。12月3日の安値148.64のブレイクは、148.16をトライするサインと捉えたい

・ドル円が147円台の攻防となる場合は、9月30日の安値を基点としたフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準147.41レベルのトライが焦点となろう

・通貨オプション市場のリスクリバーサルと予想変動率の動向を確認すると、本レポートの掲載時点ではドルプットの動きが後退し、かつ予想変動率も低下している。ドル円の上値は重いが、今夏のように急激な円高が発生する可能性は現時点では低い。よってドル円が147円台へ下落する場合は、その後の急反発を想定しておきたい

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率:日足 24年7月以降

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率:日足 24年7月以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成

サポートライン(日足)

・149.20:半値戻し(日足、9/30安値を起点)
・148.74:75日線(日足)
・148.16:半値戻し(日足、9/16安値を起点)
・147.41:フィボナッチ・リトレースメント61.8%(日足、9/30安値を起点)


今週のレジスタンスライン

11月の米CPIでインフレの粘着性が確認される場合は、米ドル買いの要因になり得る。強い米CPIはドル円(USD/JPY)の反発要因となろう。しかし、現在の米金利は強い経済指標でも低下の基調にある。ゆえに米CPIがドル円の上昇要因となっても、その幅は限られると予想する。以下のサポートラインでの攻防に注目したい。

・今週、ドル円が上値をトライする局面では、151円のトライが焦点となろう。ドル円が151円をトライするサインとして、まずは10日線の攻防に注目したい。この移動平均線は50日線との間でデッドクロスへ転じている

・ドル円が10日線を突破する場合、次の焦点は半値戻しとフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しの攻防となろう。後者の61.8%戻しは、先週の5日から6日にかけて相場の上昇を止めた水準である

・ドル円が151円台へ上昇する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%戻しの水準151.17レベルの攻防が焦点となろう。このテクニカルラインは、先週4日の海外時間に相場の反発を止めた経緯がある

・時間足のストキャスティクスとRSIで短期的な相場の過熱感を確認したい。ストキャスティクスが売られ過ぎ/買われ過ぎの水準でデッドクロス/ゴールデンクロスへ転じる際、RSIでも同じ状況が確認される場合は、ドル円の反落/反発を意識したい

サポートライン(1時間足)

・151.17:フィボナッチ・リトレースメント76.4%戻し(1時間)
・151.00:レジスタンスライン
・150.68:フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(1時間)
・150.51:10日線(日足)


ドル円のチャート

日足:24年9月以降

日足:24年9月以降

出所:TradingView

1時間足:11月28日以降

1時間足:11月28日以降

出所:TradingView


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