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仮想現実(VR)技術関連の銘柄を取引する方法

VR技術企業の株式を取引することは、成長分野から利益を得る機会にもなります。メタのような大企業からVRに巨額の投資をしているエヌビディアまで、VR関連銘柄の取引方法を説明します。

1. VR技術とは

仮想現実(VR=Virtual Reality / バーチャル・リアリティー)と聞くと、「マイノリティ・リポート」や「レディ・プレイヤー1」、「トータル・リコール」などの映画を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、VRはもはや映画やゲームの世界だけではなく、製薬から教育まで、さまざまな分野に広がっています。

VR技術はコンピューターによって作られた、現実世界と似たシミュレーション空間(仮想現実)を作り出すことに使われており、その空間への没入感を高めます。仮想現実は通常、ヘッドセットを介してアクセスするため、周囲に気を取られることなく仮想現実を楽しむことができます。VRの活用方法は多岐にわたり、スポーツトレーニングや心臓外科手術にまで利用されることもあります。

VRと混同されることが多いものとして、拡張現実(AR)があります。VRは完全に仮想現実に没入するものであり、通常、シミュレーションされた空間のみが見えます。

その一方で、ARは現実世界をベースとし、その上にオブジェクトや写真が重ねられています。「ポケモンGO」はARの良い例と言えるでしょう。

VRとARの技術は、高速無線アクセスを可能にする5Gネットワークの提供以来、日進月歩の成長を遂げています。また、人工知能(AI)における発展は、仮想現実の「リアルさ」をさらに進化させています。

2. VR技術とメタバース

VR技術とメタバース(仮想空間)は関連してはいるものの、異なる点も多くあります。まず、人々がメタバースにアクセスするためには、通常VR技術が必要です。

一番の違いは、VR技術を使用している時には、使用しているブランドのハードウェアやソフトウェアを使って、そのブランドが製作したコンテンツを使用している一方、メタバースでは、プレイヤー自身がウォレット内にあるデジタル資産を所有しているという点です。

1社のブランドに限らず、複数のブランドのメタバースを楽しむこともできます。また、VRは既に研究開発が進んでいる技術ですが、メタバースはまだ開発の途上にあるといえます。

3. VR技術関連の銘柄を取引する方法

IG証券の取引システムでVR技術関連の銘柄を取引する方法

  1. 口座を開設した後、取引プラットフォームにログインする
  2. 株式CFDを選択し、取引したいVR関連の銘柄を検索・選択する
  3. 株価が今後上昇すると予測する場合は「買い」を、反対に下落すると予測す場合は「売り」を選択する
  4. ポジションのロット数を選び、リスク管理を行う
  5. ポジションを保有したら、値動きに注意を払う


IG証券の株式取引は、CFD取引のため現物株を保有しません。

CFD取引にはレバレッジがかかっているため、ポジションの総額の一部を維持証拠金として預けることにとなります。このため、予測と反対方向に価格が変動した場合、損失が維持証拠金を上回る可能性もあります。

4. VR技術関連の銘柄

大企業の多くはVR技術に巨額の投資をしており、その多くがナスダックに上場している企業です。VR技術関連の銘柄には高度なソフトウェアを開発したり、ハードウェア製作において競合する銘柄がある一方、業界の隙間を埋めるニッチな分野に注目している企業もあります。

VR企業の多くはさまざまなセクターにおいて市場をリードしているため、投資家は高いリスクを取ることなくVR技術の研究から利益を得る可能性があります。

VR関連企業の共通点として、VR分野のトップ企業の多くが有望なスタートアップ企業を積極的に買収していることが挙げられます。これは一から開発を始めるよりも、買収した方がコストパフォーマンスが良いと考えられているからです。

1. メタ・プラットフォームズ(META)

2022年にメタバースに焦点を置いたブランドアップデートをしてからというもの、メタはAR関連銘柄をけん引しています。フェイスブックやワッツアップ、インスタグラムを保有するメタは、VR関連の有望なスタートアップを複数買収してきました。これまでに買収した企業としては、2014年のOculus、2019年のBeat Games、2020年のReady at Dawnなどが挙げられます。

同社は消費者向けの独立型高性能VRヘッドセットである「Oculus Quest 2」を始めとする、Oculus VRプラットフォームの開発を進めています。また、触感フィードバック端末の開発など、Reality Labs部門にも巨額の投資をしています。触感フィードバック端末は、ユーザーが実際に物に触れているような感覚を与えます。

2. アップル(AAPL)

時価総額世界一のアップルもVR技術に多額の投資をしています。元OculusエンジニアであるZeyu Li氏など、VR分野におけるエキスパートの引き抜きも行っています。メタと同様に、アップルはVrvanaやMetaioなどの有望なVR関連ハードウェア会社を買収してきました。

同社はヘッドセットの視線トラッキング技術など、VRにおいて大きな進化となり得る技術の特許申請を米国で行っています。強靭なブランド力がゆえに、同社製の高価なVR機器が発売された時にはいわゆる「アップルファン」による購入を期待できるのも他社との違いです。

3. アルファベット(GOOG)

グーグルやYouTubeを傘下に持つアルファベットも、VRゲーム開発を手がけるOwlchemy Labsや三次元音響のDysonicsを買収するなど、買収劇を繰り広げています。また、レノボと提携し、レノボが特許を取得している「Mirage Solo ヘッドセット」を同社の「DayDream VR」プラットフォーム上で動作するようにもしています。

同社は独自の研究も多数行っており、三次元空間での描写ができる人気ツール「Tilt Brush」や、ユーザーがVRで世界を見ることができる「Google Earth」の開発などが例として挙げられます。また、ダンボール製のVRヘッドセットにスマートフォンを組み合わせることで、消費者が安価にVRを楽しめるようにする「Google Cardboard」も消費者の興味を集めるプロジェクトの一つです。

4. エヌビディア(NVDA)

エヌビディアはマイクロチップの設計と製造で世界をリードする企業で、「ピック&ショベル」戦略を取る投資家に人気を誇ります。ピック&ショベル戦略とは、実際に製品を製造する企業の株を購入するのではなく、その製品を製造するのに必要な技術を保有している企業の株を購入することです。

同社はVRにおける高い没入感を達成するため、高度な画像処理装置(GPU)を開発しました。また、OculusとHTCと協業して、技術サポートも提供しています。同社はソフトウェア開発キット(SDK)の「NVIDA VRWorks」 や「CloudXR」など、独自のVRソフトウェアも保有しています。CloudXRは、ユーザーが高価なハードウェアを購入すせずとも、VRコンテンツを配信できるようにするソフトです。

5. ソニー(6758)

ソニーのVR分野における代表例は「Playstation VR ヘッドセット」で、世界中で人気のPS4とPS5で使用できます。同社は複数のゲーム開発会社と協業し、好評を博した「バイオハザード7 レジデント イービル」などのゲームを制作しています。他社と同じようにソニーも買収を繰り返しており、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を制作したInsomniac Gamesなどがその一例です。

また、同社は米国子会社を通じて、教育やヘルスケアなどゲーム以外の業界向けのVRも開発しています。

6. クアルコム(QCOM)

クアルコムはVR向けに多様なシステム・オン・チップ(SoC)を開発しており、長年にわたってエヌビディアと競合しています。同社のチップは没入感の高いVR体験を提供するために必要な高処理能力を持っています。

エヌビディアと同じく、同社もOculusやHTCと協業することで自社の「Snapdragon SoC」を最適化しています。また、特許取得済みの5G技術に加え、VRコンテンツの無線を介したストリーミングを可能とする、独自の開発ソフトウェア「Snapdragon VR SDK」も展開しています。エヌビディアとクアルコム間の技術競争は、一昔前のVHSとベータマックスの競争にも例えられており、多くのアナリストは将来的には2社が市場を分割するよりも、どちらかが覇権を握ると見ています。

7. マイクロソフト(MSFT)

大手ソフトウェア会社であるマイクロソフトは、「Windows Mixed Reality VR/ARプラットフォーム」を開発しました。これはエイサー、レノボ、デル、HP、サムスンなどが販売する安価なVRヘッドセットと動作するように設計されています。

同社は「Microsoft HoloLens」など独自のVRソフトウェアや、ヘッドセットなどのハードウェアも開発しており、開発者がそれぞれのVR世界を創出することを可能にしています。また、ゲームセットの開発を念頭にHalo RecruitとSuperhot VRと協業している一方で、同社が提案しているアクティビジョン・ブリザードの買収は物議を醸しています。

5. VR技術関連銘柄への投資のまとめ

  • VR技術はコンピューターによって作られた、現実世界に似た仮想世界で、作られた空間への没入感を高めるものです
  • VRには通常、ヘッドセットを介してアクセスします
  • VR技術はメタバースに欠かせないものの、VRとメタバースには異なる点が多くあります
  • 注目のVR関連銘柄の多くは、研究開発の資金が潤沢な大企業です
  • IG証券の取引システムでは、VR技術銘柄を株式CFDで取引することが可能です

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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