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【米国株】トランプ氏圧勝で急騰、ダウとS&P500は最高値を更新、トランプトレード再燃でバリュー株に注目

アメリカ大統領選で共和党のトランプ氏が圧勝した。連邦議会の選挙では共和党が上院を制した。主要な米株価指数は最高値を更新した。目先の米国株は「トランプトレード」を意識することになろう。トランプ政策の恩恵を受けるバリュー株に注目したい。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

記事のポイント

・アメリカの大統領選挙で共和党のトランプ氏が圧勝した
・ラッセル2000が急騰、再び広がる米株高のすそ野
・トランプトレードが再燃、トランプ政策の恩恵を受けるバリュー株に注目
・上昇期待高まる銀行とエネルギーのセクター、それぞれの注目銘柄は?


トランプ氏圧勝で主要指数が最高値を更新

アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が圧勝した。連邦議会の選挙では上院を共和党が制した。

大規模な減税や規制緩和などの政策を掲げるトランプ陣営が勝利したことで、6日のアメリカ株式市場では幅広い銘柄に買いが入った。

ダウ平均S&P500そしてナスダック100はいずれも最高値を更新した。

アメリカ株価指数の騰落率:11月6日

アメリカ株価指数の騰落率:11月6日

ブルームバーグのデータで筆者が作成

ラッセル2000急騰、再び広がる米株高のすそ野

6日の米株式市場で筆者が注目したのが、ラッセル2000だった。この日は、主要指数のなかで最も上昇率が高かった(前日比5.8%高、上のパフォーマンスチャートを参照)。

多くの市場参加者が注目する50日線でサポートされての急騰。今日以降も株高の勢いを維持すれば、2,400ポイントの水準を完全にブレイクアウトし、新たな高値圏の攻防へシフトするだろう(下のチャートを参照)。

中小型株で構成されるラッセル2000の上昇は、マグニフィセントセブンなど一部の大型株に頼ったこれまでの歪な株高から、米国株が脱しつつあることを示唆している。

ラッセル2000のチャート:日足 2024年8月以降

ラッセル2000のチャート:日足 2024年8月以降

出所:TradingView

選挙直後のスタートダッシュに成功、高まる年末高の期待

10月22日のIG米国株レポート「アメリカ大統領選挙レポート:米国株の展望 前編 年末に向けて強気相場維持か、焦点は大統領選挙直後の株価動向」では、アメリカ大統領選挙の年の米国株は「株高のアノマリー」が見られると述べた。

今年もそのアノマリーが再現されるのか?この点を見極めるうえで、大統領選直後に米国株が「株高のスタートダッシュ」を切れるかどうか?が重要な焦点とも述べた。

6日の米国株はそのスタートダッシュに成功した。注目は、今週残り2日の市場でも株高となるかどうか?である。

中小型株にまで買いが広がる(ラッセル2000が上昇する)状況で株高トレンドが続けば、米国株は今年の年末に向けて強気相場を維持することが予想される。

S&P500の動向:アメリカ大統領選挙後から各年の年末まで

S&P500の動向:アメリカ大統領選挙後から各年の年末まで

ブルームバーグのデータで筆者が作成

ダウ平均の動向:アメリカ大統領選挙後から各年の年末まで

ダウ平均の動向:アメリカ大統領選挙後から各年の年末まで

ブルームバーグのデータで筆者が作成

トランプトレード再燃、注目の銘柄は?

目先の米国株は「トランプトレード」を意識する展開となろう。ハイテク株に比べて割安感があり、かつトランプ陣営が掲げる税制改革や規制緩和の恩恵を受けやすいバリュー株が選好される展開を想定しておきたい。

筆者が注目しているセクターは銀行とエネルギーである。トランプ陣営が掲げる「トランプ減税の恒久化」は景気の下支え要因となろう。同時に金利の上昇要因にもなる。利ザヤ収益の拡大期待は銀行株を下支えしよう。

トランプ政権は、アメリカをエネルギー大国にすることを政策綱領に盛り込んでいる。石油・天然ガス業界の規制緩和を進めることでこの目標を達成しようとするだろう。

6日の市場では上で述べた点が意識され、銀行とエネルギーのS&P500の上昇をけん引した。

S&P500セクター別パフォーマンス:11月6日

S&P500セクター別パフォーマンス:11月6日

ブルームバーグのデータで筆者が作成

米国株の個別銘柄を選定する際は、各セクターを代表する時価総額の大きい銘柄に注目したい。また、米国のバリュー株は連続増配銘柄や高配当銘柄が多くある。

銀行株ではJPモルガン・チェース銀行(JPM)、バンクオブアメリカ(BAC)、ゴールドマン・サックス(GS)が候補に挙がる。

一方、エネルギー株ではエクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)が候補に挙がる。また、シェール・オイル関連ではコノコ・フィリップス(COP)とダイヤモンド・バックエナジー(FANG)にも注目したい。

上で挙げた銘柄のPERはいずれも20倍を下回る。またJPモルガン・チェース銀行、エクソンモービルそしてシェブロンは連続増配の銘柄としても投資妙味があろう。

注目の銘柄:銀行株

注目の銘柄:銀行株

注目の銘柄:エネルギー株

注目の銘柄:エネルギー株

ブルームバーグのデータで筆者が作成 / それぞれの内容は11月6日時点のもの


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