アマゾンはプライムデーなどが恩恵か、eBayは増収ペース減速も 決算発表へ
アマゾンとeBayの米電子商取引(EC)大手2社が今週、20年10~12月期決算を発表する。新型コロナの感染が再び拡大するなか、消費者の「巣ごもり」によるオンラインでの買い物の増加が業績に貢献したもようだ。
アマゾン・ドット・コム<AMZN>とeBay(イーベイ)<EBAY>の米電子商取引(EC)大手2社が今週、2020年10~12月期決算を発表する。新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか、消費者の「巣ごもり」によるオンラインでの買い物の増加が業績に貢献したもようだ。
アマゾンは2日に決算を発表する。コロナ感染の再拡大に伴い、都市封鎖(ロックダウン)がカリフォルニア州などで導入され、消費者の在宅時間が増加したことが追い風になったとみられる。さらにアマゾンの場合、10月13日と14日に開催したオンライン通販の恒例セール「プライムデー」が業績を一段と押し上げたとみられている。
プライムデーはアマゾンの有料会員向けの特売イベント。夏場の需要の喚起を目的に、15年から毎年7月に世界で開催しており、11月の感謝祭直後のブラックフライデーを上回る、アマゾンにとって年間で最も売り上げの大きいイベント。今年はコロナ禍の影響で開催を延期していた。
アマゾンが20年10月に示した10~12月期の売上高見通しは前年同月比28~38%の1120億~1210億ドルだった。同社は過去4四半期連続で自社見通しを上回る売上高を発表している。
アマゾンは営業利益見通しについては、コロナ関連費用が約40億ドルになるため、10億~45億ドルになるとしている。
市場予想の平均は売上高が1197億ドル、営業利益が44億ドル、1株あたり株価が7.19ドル。
7~9月期決算は売上高が37%増の961億4500万ドル、1株あたり利益は12.37ドルだった。
AWS、通期売上高500億ドル突破も
EC事業とともに、クラウドサービス事業の「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」も好調だったとみられる。
7~9月期のAWSの売上高は29%増の116億ドルだった。アマゾンは15年からAWSの事業規模を開示している。
市場は10~12月期のAWSの売上高を128億ドルと予想。20年通期のAWSの売上高は、500億ドルの大台を突破すると見込んでいる。
バンク・オブ・アメリカは21日付のリポートで、アマゾンの目標株価を従来の3650ドルから4000ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で継続。21年はAWSが強さを発揮すると予想した。在宅勤務の拡大がクラウドの利用を促進することに加え、景気回復でクラウド上のデータ取扱量が増大すると見込んでいる。
1月29日の米株式市場でアマゾンは前日比31.42ドル(0.97%)安の3206.20ドルで取引を終えた。
eBayは期末にペース減速か
イーベイは3日に決算を発表する。クリスマス商戦の後、売り上げのペースが幾分減速したとみられているが、増益を確保したもようだ。
イーベイが20年10月に示した10~12月期の売上高見通しは26億4000万~27億1000万ドル。同時に20年通期の売上高見通しを100億4000万~101億1000万ドルに引き上げている。
市場は10~12月期の売上高を27億ドル、1株あたり利益を0.83ドルと予想している。
1月29日の米株式市場でイーベイは前日比0.07ドル(0.12%)高の56.51ドルで終えている。
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