テスラ株、下げは一時的? 市場に1000ドル見込む声
テスラの株式が足元で売られている。目下、景気回復に伴うインフレ懸念の高まりでハイテク株全体が下げる展開だが、こうしたなかテスラ株が依然として1000ドルまで上昇する可能性があると著名アナリストは予想する。
米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA>の株式が足元で売られている。目下、景気回復に伴うインフレ懸念の高まりでハイテク株全体が下げる展開だが、こうしたなかテスラ株が依然として1000ドルまで上昇する可能性があると著名アナリストは予想する。
10日の米株式市場でテスラは前週末比43.33ドル(6.44%)安の629.04ドルで取引を終えた。1月26日に付けた終値での過去最高値883.09ドルからの下落率は約30%となる。
ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブス氏は10日付のリポートで、世界的な半導体不足が一時的に上値を抑制する可能性はあるが、力強い需要を背景に株価は依然として大幅に上昇する可能性があるとの見方を示した。
目標株価を従来の1000ドルで再確認し、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。
楽観的な見方を示す一方、テスラが直面する問題として半導体不足、中国世論、EVを巡る世界的な競争の激化を挙げた。
今後の株価を占う上で重要なのは短期的な半導体不足ではなく、中国市場へのさらなる浸透を実現できるか否かだと同氏は指摘。中国について、この数週間の安全性に関する問題でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は上手く対応しているとし、政府のいなかる取り締まりも確実に回避する必要があると述べた。
EVメーカーのルシッド・モーターズなどとの競争が激化する一方、アイブス氏は業界リーダーは引き続きテスラであるとし、中国と欧州での消費者の潜在需要は根強いと指摘した。
21年4~6月期のテスラのEVの世界販売台数は、足元の半導体不足にも関わらず20万台を突破する可能性があるという。これまでの四半期ベースでの過去最多は1~3月の18万4800台。
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