アンジェスが11日続伸、時価総額マザーズ2位 バイオ銘柄に資金流入
・HMTは一時50%超上昇
・コロナ治療薬として「イベルメクチン」治験開始へ
新型コロナウイルス感染症向けワクチンを開発するマザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が、7日の株式市場で11営業日の続伸。アンジェスの開発計画に参画しているヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)<6090>も買われており、値上がり率が一時50%を超えた。新型コロナ向けのワクチンや治療薬に関するニュースが続出するなか、バイオ関連銘柄に個人投資家の資金が流入している。
アンジェスの前引けは前営業日比362円(22.3%)高の1985円。値上がり率は東証全市場で5位。一時、2000円の大台手前の1999円まで上昇し、年初来高値を更新した。
この日も商いは盛況で、前場の終了時点で出来高が4100万株を超えた。東証全市場で3位、マザーズでトップとなっている。
また、この時点でアンジェスの時価総額は約2229億円となった。マザーズでは約4547億円のメルカリに次ぐ2位となる。3位はフリーで約1925億円。アンジェスの時価総額は1日にフリーを抜いて2位に浮上した。
ワクチン開発はアンジェスと阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。アンジェスは阪大発の企業。
アンジェスの計画でワクチン接種後の代謝変動解析を担当する慶応大学発ベンチャーでマザーズ上場のHMT<6090>は大幅に続伸し、508円(49.22%)高の1540円で前場を終えた。前引け時の値上がり率は東証全市場でトップ。
イベルメクチン
治験支援大手のアイロムグループ<2372>は400円(24.36%)ストップ高となる2042円まで買われ、年初来高値を更新した。
子会社のIDファーマと国立感染症研究所が新型コロナ向けワクチンの開発について研究開発を進めるために必要な文部科学省への第2種使用等拡散防止措置確認申請を行ったと1日に発表しており、連休が明けても引き続き材料視されている。
科研製薬<4521>は大幅反発。前引けは430円(7.38%)高の6260円。一時6410円まで買われ、年初来高値を更新した。
抗寄生虫薬「イベルメクチン」について、北里大学が新型コロナの治療薬としての承認を目指す臨床試験を開始すると伝わり、国内ライセンスを保有する科研製薬が買われた。イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発された。
ただ、この治験の開始時期や規模は未定という。
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