テスラ株、1250ドルまで上昇も 20年代末までに年間販売500万台との見方
テスラのEVの年間販売台数が2020年代末までに500万台に到達する可能性がある。ウェドブッシュ証券が予想し、強気シナリオに基づく目標株価を1250ドルに25%引き上げた。
電気自動車(EV)の米テスラ<TSLA>の年間販売台数が中国の強い需要などを背景に2020年代末までに500万台に到達する可能性がある。ウェドブッシュ証券が予想し、強気シナリオに基づくテスラの目標株価を1250ドルに25%引き上げた。
15日の米株式市場でテスラは前日比18.84ドル(2.23%)安の826.16ドルで終えた。8日に884.49ドルの取引時間中の最高値を付けている。株価はこの1年で7.5倍超になった。
ウェドブッシュ証券のアナリストであるダン・アイブス氏は15日付のリポートで、基本シナリオに基づく目標株価についても950ドルに約33%引き上げた。950ドルは基本シナリオとしてはウォール街で最も高い目標株価となる。20年12月に基本シナリオを約28%引き上げて715ドルにしたばかりだった。
同氏はテスラの22年のEV販売台数が100万台を超え、20年代末までに500万台に到達する可能性があると予想した。
市場のテスラの販売台数予想は21年が84万台で22年が110万台。中国の需要のほか、欧州での新たな生産能力や同社初のピックアップトラック型EV「サイバートラック」の発売などが販売の伸びに貢献するとみられている。
テスラの20年のEV販売台数は前年比36%増の49万9550台。同社が目標に掲げていた50万台をほぼ達成した。
バイデン氏のグリーン政策も追い風に
アイブス氏は中国ではテスラの小型セダン「モデル3」のみならず、上海蔚来汽車(NIO)<NIO>などの国内同業者のEVへの需要も急増していると指摘。それでもなお、テスラは同国で頂点にとどまっているという。
さらに、世界中で150以上のメーカーがEVの機会を積極的に追求しているが、足元のEV市場はテスラの世界に相違ないとしている。
米国のバイデン次期政権が追求するグリーン政策もまた、テスラにとって追い風になるとの見方を示した。
一方、アイブス氏はテスラの投資判断を「中立」としている。これはテスラ株のリターンが、同氏がカバーする他の銘柄のリターンと中央値と同列であることを意味している。
同氏はアップル<AAPL>、ゼットスケーラー<ZS>、ウーバー・テクノロジーズ<UBER>などを「アウトパフォーム(買い)」としている。
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