テスラに競争圧力、フォルクスワーゲンとGMに脚光 EV市場
テスラが圧倒的な地位を占める電気自動車(EV)市場で今後、フォルクスワーゲン(VW)やゼネラル・モーターズ(GM)の存在感が増す可能性がある。UBSが分析した。テスラは主力の中国市場で競争に直面しているという。
米テスラ<TSLA>が圧倒的な地位を占める電気自動車(EV)市場で今後、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)<VOW>や米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM>の存在感が増す可能性がある。UBSが分析した。テスラは主力の中国市場で競争に直面しているという。
29日付のリポートによれば、EV販売推移や地域・セクターにおけるエクスポージャー、コモディティー(商品)の価格高騰を転嫁する能力などを考慮した結果、これらの企業が浮上したという。
UBSはVWについて、欧州のリーダーでありテスラの最も手ごわいライバルだと指摘。3月に300ユーロに引き上げた目標株価を据え置き、投資判断を「買い」で継続した。29日のドイツ株式市場でVWは216.15ユーロで取引を終えている。
GMについては目標株価を75ドルから79ドルに、投資判断を「ポジティブ」から「買い」に引き上げた。29日の米株式市場でGMは58.83ドルで終えた。
UBSはこのほかに韓国の現代自動車<005380>、フランスのルノー<RNO>、中国のリ・オート(理想汽車)<LI>がEV市場で有望としている。
テスラの目標株価引き下げ
テスラについては主力の中国での需要モメンタムの鈍化が短期的な懸念材料だと指摘。上海蔚来汽車(NIO)<NIO>など中国のバッテリー電気自動車(BEV)メーカーとの競争がし烈になっていることをUBSの現地調査が示唆しているという。
結果として、テスラは販売価格の引き下げを余儀なくされる可能性があり、これが粗利益を減少させるかもしれないと分析した。
中国での圧力の高まりや欧州でのSUV(多目的スポーツ車)「モデルY」の導入の遅れなどを理由に、UBSはテスラの目標株価を730ドルから660ドルに引き下げた。投資判断も「ポジティブ」から「中立」に下方修正している。
29日の米株式市場でテスラは680.76ドルで終えた。
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