アップルカー、有力提携先は現代自とVWか 半年内の契約の可能性85%との見方
アップルが自動運転車プロジェクトで年内に自動車メーカーとの提携を正式に発表する可能性が高いとの調査リポートが発表された。半年以内に契約する可能性は少なくとも85%としている。
アップル<AAPL>が自動運転車プロジェクトで年内に自動車メーカーとの提携を正式に発表する可能性が高いとの調査リポートがウェドブッシュより発表された。半年以内に契約する可能性は少なくとも85%としている。
自動運転の電気自動車(EV)「アップルカー」構想で、アップルは日産自動車<7201>にアプローチしたが、協議は打ち切られたと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版が14日に伝えている。
またこれより前、韓国の現代自動車と傘下の起亜自動車も同プロジェクトについてアップルともはや協議していないと明らかにした。
ウェドブッシュの著名アナリストであるダン・アイブス氏は15日付のリポートで、アップルのEVでのパートナーシップ締結は「もし(if)ではなくいつ(when)の問題」との見方を示す。
その上で、年内に自動車メーカーとの提携を正式に発表する可能性が高いとし、向こう3カ月から半年以内に発表する可能性は少なくとも85%とみているとした。
また、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)<GM>とフォード・モーター<F>がEVと自動運転技術に2025年までにそれぞれ270億ドルと290億ドルを投資する計画を発表したことや、バイデン米大統領がグリーン投資を成長戦略として掲げるなかで、今こそアップルがEV市場に踏み出す時だと確信していると述べた。
EV市場の市場規模は今後10年間で5兆ドル超になる可能性があり、そのうちのわずか5~10%のシェアを獲得するだけでもアップルの1つの成長の柱になり得るという。
テスラやNIOとも提携の可能性
アイブス氏によれば、提携先としてふさわしいメーカーのトップ2は現代自動車とドイツのフォルクスワーゲン(VW)<VOWG>。
現代自動車は「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」、VWは「モジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)」と呼ばれるEV専用プラットフォームをそれぞれ保有している。
2社のほかに米テスラ<TSLA>やフォード、中国の上海蔚来汽車(NIO)<NIO>を提携の可能性のあるメーカーに挙げている。
同氏は基本シナリオにおけるアップルの目標株価を175ドル、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で継続した。
また、強気シナリオにおける目標株価を225ドルに設定した。
16日の米株式市場でアップルは133.19ドルで取引を終えている。
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