中外製薬株が一時16%高、リウマチ薬がコロナに有効と英政府発表
12日の東京株式市場で中外製薬が一時16%超上昇する場面があった。中外製薬が開発したリウマチ治療薬について、英政府が新型コロナの治療に有効だと発表したことが材料視された。
12日の東京株式市場で医薬品大手の中外製薬<4519>が大幅に反発。朝方に16%超上昇する場面があった。中外製薬が開発したリウマチ治療薬について、英政府が新型コロナウイルスの治療に有効だと発表したことが材料視された。
中外製薬の終値は前週末比327円(5.91%)高の5862円。午前中に16.26%高の6435円まで買われ、昨年6月の株式分割考慮後の実質最高値である5963円を上回った。
英政府によると、新型コロナの重症患者が集中治療室(ICU)に移されてから24時間以内に中外製薬が開発したリウマチ治療薬「トシリズマブ」(製品名アクテムラ)の投与が開始された場合、死亡リスクを24%減らす効果が認められた。
ICUでの治療日数も7~10日短縮できたという。英政府は国内のICUで8日からアクテムラを使用できるようにした。
欧州では中外製薬の親会社であるスイスの製薬会社ロシュが製造・販売を行う。
アクテムラは、サイトカインストームと呼ばれる体内で起きる過剰な免疫反応を抑える効果が期待されている。
日本でも昨年5月から新型コロナで肺炎が重症化した入院患者を対象にアクテムラを投与する臨床試験が実施されている。中外製薬は国内で年内の承認申請を目指している。
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