米株価、20%までの修正安も 元の水準への回復に1年必要か—専門家
米ムーディーズ・アナリティクスのチーフ・エコノミスト、マーク・ザンディ氏は、米FRBのよりタカ派的な姿勢が、米株式相場を10~20%の押し下げる可能性があるとの見方を示した。元の水準への回復には1年を要する可能性があるという。
米ムーディーズ・アナリティクスのチーフ・エコノミスト、マーク・ザンディ氏は、米連邦準備理事会(FRB)のよりタカ派的な姿勢が、米株式相場を10~20%の押し下げる可能性があるとの見方を示した。元の水準への回復には1年を要する可能性があるという。
ダウ工業株30種平均の先週の週間下落率は3.4%と今年に入り最大だった。S&P500種株価指数も先週は1.9%下落した。
ザンディ氏は米CNBCで18日、米景気は強まり続けており、FRBはギアチェンジの必要性に直面していると指摘。株式への逆風が強まりつつあると述べた。
株価の修正はすでに始まっている可能性があるという。これまでに相当高い水準まで上昇しているため、修正後に早急に元の水準まで回復する可能性は低いと語った。
もっとも、米経済がリセッション(景気後退)に陥ることはないという。株価の修正は、これまでの過度な上昇が理由であり、経済のファンダメンタルズに深刻な問題が発生しているわけではないと指摘した。
同氏はこの数カ月間、インフレに警鐘を鳴らしてきた。今後、米失業率は低下し、賃金の伸びは強まるとみている。
米長期金利が一段と低下する可能性は低く、10年物国債利回りが長期間、1.5%付近にとどまることはないとみる。
コモディティー(商品)や暗号資産(仮想通貨)などのリスク資産についても、下押し圧力は一層強まると予想している。
また、米住宅ローン金利が上昇する局面で、米住宅市場が強さを持続するかどうか懸念していると語った。
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