WTI原油、21年平均価格は49.70ドルへ 米EIAが予想引き上げ
米エネルギー情報局(EIA)は、2021年と22年のWTI原油のスポット価格の平均がそれぞれ1バレル=49.70ドルと49.81ドルになると予想。昨年12月の見通しから水準を引き上げた。
米エネルギー情報局(EIA)は、2021年と22年のウェストテキサス・インターミディエート(WTI)原油のスポット価格の平均がそれぞれ1バレル=49.70ドルと49.81ドルになると予想。昨年12月の見通しから水準を引き上げた。北海ブレント原油については52.70ドルと53.44ドルになると予想した。
12日発表の短期エネルギー見通しで明らかにした。20年12月の前回の見通しでは21年についてWTI原油を45.78ドル、ブレント原油を48.53ドルとしており、いずれも上方修正した。
20年の平均価格はWTI原油が39.17ドル、ブレント原油が41.69ドルだった。
EIAは20年の世界の石油と液体燃料の消費量を日量平均9220万バレルと推定。これは19年の水準を同900万バレル下回る。
今後の世界の石油と液体燃料需要については、21年に同560万バレル、22年に同330万バレルそれぞれ増加すると予想している。
供給面では21年の石油輸出国機構(OPEC)の原油生産が同2720万バレルになると予想。20年の同推定2560万バレルから増加する。
OPECとロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」は5日、2月から協調減産を小幅に縮小することで合意した。
ただ、サウジアラビアが同日、2~3月に自主的に追加減産すると発表。この結果、21年の初めはOPECプラス全体としての生産は減少する。
22年のOPECの原油生産については同2830万バレルへの増加を見込んでいる。
21年の米原油生産は減少へ
EIAは20年の米原油生産については同1130万バレルと推定。19年は同1220万バレルと過去最高だった。
21年はさらに減少して同1110万バレルになり、22年に同1150万バレルに回復すると予想した。
12日のインターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の3月限は前日比0.92ドル高の56.58ドルで引けた。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI原油先物の期近の2月限は同0.96ドル高の53.21ドルで取引を終えた。一時、昨年2月以来の高値を付けた。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。