原油価格、WTIは4~6月期平均62ドルに その後低下へ—米EIA予想
米エネルギー情報局(EIA)は21年のWTI原油のスポット平均価格が1バレル=58.91ドルになると予想。4~6月期に61.89ドルでピークに達し、その後は緩やかな低下を見込んでいる。22年については56.99ドルを予想した。
米エネルギー情報局(EIA)は、2021年のウェストテキサス・インターミディエート(WTI)原油のスポット価格の平均が1バレル=58.91ドルになると予想。4~6月期に61.89ドルでピークに達し、その後は緩やかな低下を見込んでいる。22年については56.99ドルを予想した。
北海ブレント原油の21年と22年については62.26ドルと60.74ドルと予想している。11日発表の5月の短期エネルギー見通し(STEO)で明らかにした。
EIAによると4月のブレント原油のスポット平均価格は65ドルと3月から横ばいだった。新型コロナウイルスを巡り、世界の状況が二分されていることが背景にある。米国など一部の国ではコロナワクチン浸透で経済活動が再開し、原油の需要が増加している一方、インドではコロナ感染者が急増するなか需要が減少している。
EIAは4月の世界の石油と液体燃料の消費量を日量9620万バレルと推定。これは20年4月の水準を同1580万バレル上回る一方、19年4月の水準を同400万バレル下回る。
21年の世界の石油と液体燃料需要については、20年から同540万バレル増加して同9770万バレルになると予想。22年は同370万バレル増加して同1億140万バレルになるとみている。
STEOは21年の米国内総生産(GDP)成長率を6.2%、22年を4.3%とする予想を前提としている。
ガソリン需要
EAIは米国の夏季(4~9月)のガソリン消費量を同約900万バレルと推定。4月の予想から同10万バレル引き上げた。
21年通年のガソリンの消費量は同870万バレルと推定している。
11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続伸。WTIでの期近の6月限は0.36ドル高の65.28ドルで引けた。
インターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の7月限は前日比0.23ドル高の68.55ドルで取引を終えた。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。