千代建、証券大手が東証1部昇格の予想銘柄に 株が2年半ぶり高値
4日の東京株式市場で千代田化工建設が約2年半ぶりの高値を付けた。証券大手が千代建を東証1部昇格予想銘柄に含めたことなどが材料になっているもよう。
4日の東京株式市場で千代田化工建設<6366>が約2年半ぶりの高値を付けた。証券大手が千代建を東証1部昇格予想銘柄に含めたことなどが材料になっているもよう。
2部上場の千代建は午前10時49分現在、前日比2円(0.4%)高の505円で推移している。一時522円まで上昇し、2018年10月以来の高値を付けた。
大和証券は2日、千代建を含む東証1部昇格予想銘柄のリストを発表。翌3日の取引で、千代建は18年10月以来の500円の大台を回復し、この日も上値を伸ばした。
東証は20年11月に東証一部指定(1部昇格)要件を変更。2部から1部への昇格の際に求められる時価総額基準を従来の40億円以上から250億円以上とし、基準を厳格化した。この変更に伴い、1部昇格は従来よりも困難になったが、大和証券は同社が予想する昇格の可能性の最も高いグループに千代建を入れている。
千代建は19年3月期決算で592億円の債務超過に陥り、同年8月に東証1部から2部に指定替えとなった。米ルイジアナ州の液化天然ガス(LNG)プロジェクトで工期の遅延により採算が悪化したことが原因で、債務超過になったのは1948年の設立以来初めてのことだった。
その後、筆頭株主の三菱商事と三菱UFJ銀行による投融資で債務超過は解消している。
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