銀価格は30ドル超に上昇へ インフレ圧力と低金利が支援─ヘッジファンド
銀は足元で横ばいで推移しているが、今後1トロイオンス=30ドルを超えて上昇する可能性がある。ヘッジファンド運用会社のクレスキャット・キャピタルが予想した。米国のインフレ高進と低金利継続が支えになるという。
銀価格は足元で横ばいで推移しているが、今後1トロイオンス=30ドルを超えて上昇する可能性がある。ヘッジファンド運用会社のクレスキャット・キャピタルが予想した。米国のインフレ高進と低金利継続が支えになるという。
貴金属などの調査を手掛けるキトコによると、マネーと産業用資材の双方の顔を持つ銀が小康状態を脱して上昇するのは時間の問題であり、価格が30ドルより下の水準にある間は買い時だとクレスキャットはみている。
銀と同様に金も上昇する可能性が高いとし、インフレ高進と低金利の環境下で投資家は資産を保護するべく、銀や金などのマネタリーメタルを非鉄金属などのその他のコモディティー(商品)よりも選好すると述べた。
米連邦準備理事会(FRB)はインフレ圧力を過小評価しているとクレスキャットは指摘。インフレは一時的なものでは終わらないだろうと予想した。
賃上げやコロナ禍で累積した消費者需要により、米経済はインフレ圧力がデフレを打ち負かす転換点にあるとの見方を示し、投資家は迫り来るインフレに対処する必要があるとした。
銀や金などの商品はインフレヘッジ効果を持つ資産として知られている。
一方、FRBは物価安定のほかに最大限の雇用確保の責務も課せられており、このため低金利を継続する可能性があるとクレスキャットは予想。金利のつかない貴金属にとって良好な環境が続くとの見方を示した。
銀はさらに、米政府のグリーンインフラ計画も支援になるという。銀は太陽光パネルなどの素材として用いられる。
9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で銀先物相場は反発した。取引の中心である7月限は前日比0.271ドル(0.98%)高の28.002ドルで取引を終えた。
金先物は小反発。8月限は1.1ドル(0.06%)高の1895.5ドルで終えた。
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