豪ドル続伸、株や資源高で 3年ぶりの0.80米ドル台視野に
25日の外国為替市場で豪ドルの対米ドル相場が0.80米ドル台の手前まで上昇している。米FRBのパウエル議長が24日、金融緩和の維持を表明したことを受け、株価やコモディティ価格が上昇。リスク資産とされる豪ドルにも買いが入った。
25日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が0.80米ドル台の手前まで上昇している。米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が24日、金融緩和の維持を表明したことを受け、株価やコモディティ（商品）価格が上昇。リスク資産とされる豪ドルにも買いが入った。
豪ドルの対米ドル相場はこれまでに0.7995米ドル付近まで上昇。0.80米ドル台に乗せれば、2018年2月以来となる。
豪ドルの対円相場は84円台後半に上昇。対米ドルと同様、約3年ぶりの高値を付けている。
パウエル議長は24日の米下院委員会での公聴会で、物価目標の達成には3年以上かかるかもしれないと発言。政策目標の達成に向けて大きな進展があるまでは少なくとも現行のペースで資産を購入するとし、ゼロ金利政策を長期間維持する意向を強調した。
金融緩和の継続見通しに加え、コロナワクチン普及による経済活動の再開への期待を受け、24日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が最高値を更新。25日のアジア市場でも株価が上昇した。
商品相場も依然として強基調にある。24日のロンドン金属取引所（LME）で銅3カ月物が約9年半ぶりの高値まで上昇。豪ドルの上昇に拍車をかけた。鉄鉱石の現物価格も約9年半ぶりの高値にある。
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