モデルナ株、さらに40%上昇の可能性 ワクチン特許放棄巡り足元で下落も—調査
米モデルナの株価が現行の水準から40%上昇する可能性があることを示す調査リポートが発表された。世界貿易機関(WTO)で提案されたコロナワクチン特許の一時放棄をバイデン米大統領が支持すると表明したことを受け、株価は足元で下げに転じていた。
米バイオ製薬のモデルナ<MRNA>の株価が現行の水準から40%上昇する可能性があることを示す調査リポートが発表された。株価は月初に最高値を付けたが、世界貿易機関(WTO)で提案されたコロナワクチン特許の一時放棄をバイデン米大統領が支持すると表明したことを受け、足元で下げに転じていた。
7日の米株式市場でモデルナは4日ぶりに反発し、163.15ドルで取引を終えた。株価は3日に終値として最高値の186.02ドルを付けていた。
ゴールドマン・サックスは6日付のリポートで、WTOの提案は重要ではないとみているとし、モデルナの目標株価を従来の206ドルから228ドルに引き上げた。7日終値に対して39.75%のアップサイドになる。
コロナワクチンの生産拡大計画や、免疫力を高めるブースター(追加免疫)接種の臨床試験での好結果、パイプラインの研究開発の進展などが先高見通しを支えるという。投資判断は「買い」で据え置いた。
モデルナは4月29日、2022年のグローバルベースでのコロナワクチン生産量を最大30億回分まで拡大することを目指し、自社と提携先の製造施設での生産能力強化のための新たな資金投入を決定したと発表した。
また5日には同社製ワクチンを接種した人に対するブースター接種で南アフリカ型とブラジル型の変異株への抗体が強化されたことが、第2相試験の初期段階で示されたと明らかにした。
バイデン氏がコロナワクチンの特許の一時放棄を支持したことについては、ステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)が6日、特許を放棄しても供給量が増えることはないと語っている。
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