マイクロン目標株価の上げ続く 80%上昇との見方も 半導体市況好調
マイクロンが発表した20年12月~21年2月期決算は売上高、利益とも市場予想を上回った。半導体需要が今後も拡大するとの見方から、アナリストによる株価の目標引き上げが相次ぎ、一部は足元の水準から80%近く上昇して165ドルになると予想している。
半導体大手の米マイクロン・テクノロジー<MU>が3月31日発表した2020年12月~21年2月期決算は売上高、利益とも市場予想を上回った。半導体需要が今後も拡大するとの見方から、アナリストによる同社株価の目標引き上げが相次ぎ、一部は足元の水準から80%近く上昇して165ドルになると予想している。
12月~2月期の売上高は前年同期比30%増の62億3600万ドルと市場予想の62億ドルを上回り、1株あたり利益も0.98ドルと予想の0.95ドルを上回った。
マイクロンはまた、市場予想を上回る内容の3~5月期業績見通しを発表。5G対応型のスマートフォンや人工知能(AI)ソフトウェア向けの半導体の需要増加が貢献するとの見方を示した。
1日の米株式市場でマイクロンは前日比4.20ドル(4.76%)高の92.41ドルで取引を終えた。
ローゼンブラット・セキュリティーズのアナリストは、マイクロンの目標株価を150ドルから165ドルに引き上げた。これは1日終値を78%余り上回る。投資判断は「買い」で継続した。
現行の半導体サイクルは他のサイクルよりも大きく、長く、収益性が高くなるとし、需給のダイナミクスやハイエンドのコンピューター・プラットフォームに供するためのメモリーの大幅な拡張などを理由に挙げた。
ニーダムはリポートで、NAND型フラッシュメモリー市場は安定しているが、DRAM市場は供給の逼迫を背景に良好な環境を享受しているとし、半導体の不足を目の当たりにしている自動車産業を含むすべてのエンドマーケットで需要が強いと指摘した。
その上で、半導体サイクルにおける需要の拡大をマイクロンは享受し続けると予想した。
ニーダムはマイクロンの目標株価を115ドルから130ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で継続した。
一方、米紙ウォールストリート・ジャーナルは31日、マイクロンや同業の米ウェスタン・デジタル(WD)がキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)の買収の可能性を検討していると伝えた。キオクシアの企業価値を300億ドル規模と評価しているという。
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