好調な連結決算発表により象印が上昇、双日は自社株買いを発表
象印マホービンは第1四半期の好調な連結決算を発表して株価が上昇した。双日は1000万株を上限とする自社株買いを公表して投資家の注目を集めている。
4月3日に連結決算を発表した家電メーカーの象印マホービン(7965)は、翌日に株価が4.77%上昇した。3日連続で好調に推移していた日本株は、米国市場が夜間取引で下落したことを受け、4月5日に苦しい展開を強いられた。一方で、3月31日に過去最大規模の自社株買いを発表した商社の双日(2768)が、投資家の注目を集めている。
4月4日、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが、相次いだ銀行破綻危機がまだ終わっていないと警告したことで、米国株が下落した。ダイモン氏は株主宛の年次報告書で、「現在の銀行破綻危機はまだ終わっておらず、それが私たちに与える影響は今後何年にもわたって続くだろう」と述べ、景気後退の可能性が高まっていると警告した。これを受け、地方銀行に売りが出てファースト・リパブリック銀行(FRC)は5.55%下落した。さらに、ダウ・ジョーンズ工業株価平均は0.59%、ナスダックは0.52%下落した。
日経平均株価日経平均株価は3月31日から4月4日まで好調に上昇したが、4月5日では伸び悩み、終値は1.68%安の28,813円をつけた。
4月5日の米ドル/円相場は131円前後で推移している。
象印は連結決算を発表し、4月4日に株価が急騰
4月3日、家電メーカーの象印マホービンは2022年12月から2023年2月期の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比11.4%減の35億円だったが、通期予想の39億円における進捗率は90%以上であることが明らかとなった。リビング製品や生活家電製品の売り上げが好調で、北中南米での収益も大幅に改善しているようだ。
この報告を受け、同社の株価は4月3日の終値1,592円から、翌4日には8.7%上昇して1,731円の高値をつけた後、1,668円で取引を終えた。4月5日、株価は市場心理の影響を受け、1,659円に落ち着いた。
同社は、調理家電、保温用品などのリビング製品、その他生活家電を製造・販売するほか、高齢者とその家族をサポートする「みまもりホットライン」も提供している。高齢者向けに設計された同社の電気ポットには、無線通信機器が内蔵されている。これは、家族が高齢者の行動をさりげなく把握できるよう、ポットを使用した際に登録したメールアドレスにメールが送信される仕組みだ。
双日の自社株買いが投資家の注目を集める
双日は国内に5支店、海外に88事業所を有し、連結・非連結合わせて23,000人超の従業員を擁する商社だ。
同社は300億円、1000万株を上限に史上最大規模の自社株買いを行う計画を3月31日に発表した。この自社株買いの理由には、資本効率の向上がある。そのほか、中期経営計画から創出した基礎的キャッシュフローの黒字を成長投資に振り向けるにあたり、その一部を株主に還元することも目的にしている。
また、今後の株式価値の希薄化に対する懸念を払拭するため、同社は自己株式のうち15,299,900株を消却することを発表した。
この発表を受け、4月3日の株価は3月31日の終値から2.97%上昇したが、4月4日から5日にかけて3%下落した。
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