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外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

FXにおける4時間足の魅力とは?2つの効果的なテクニカル指標も解説

4時間足チャートは、ポジショントレード(長期取引)やスイングトレードに特に適したものです。また、日中の仕事等で取引に費やす時間に制限があるトレーダーにとって、このアプローチはさまざまなメリットをもたらします。

Source: Adobe images

FXで4時間足が有効な理由

4時間足チャートには、外国為替市場で特別な役割があります。

多くの株式市場は、一日当たりの取引時間が8~9時間であるため、4時間足チャートの重要性は低いかもしれません。結局のところ、4時間足チャートで表示されるローソク足の数は、一回の取引セッションで2本だけであるため、日足チャートを見てもあまり変わらないからです。

その一方で、外国為替市場では4時間の時間軸が特別な意味を持ちます。市場は一日中閉まることがなく、トレーダーは文字通り世界を相手に取引しているからです。

4時間足は、各地域の取引時間の半分を表します。そして、それぞれが著しく異なる動きを見せることがあるため、この時間軸が新たな投資機会の発見に繋がります。

各地域の取引時間

また、4時間足のみを使ってエントリーから決済までを行うのではなく、長期的なトレンドを把握するために利用するデイトレーダーも少なくありません。例えば、15分足をエントリータイミングの把握に、4時間足を長期的なトレンドの見極めに使用します。

FXで4時間足は、さまざまな用途で使われる人気のある時間足の一つです。

FXにおける4時間足の確定時間

FXでは、利用するFX業者によって4時間足の確定時間が異なることがあります。IG証券の取引システムでは、以下の時間(日本時間)に4時間足が確定します。

IG証券の4時間足確定時間(日本時間)
0時~4時(1本目)
4時~8時(2本目)
8時~12時(3本目)
12時~16時(4本目)
16時~20時(5本目)
20時~24時(6本目)

一方、ニューヨーク市場がクローズする時間(GMT+2、GMT+3)に合わせて、4時間足を確定する業者も多いです。これは、MT4やMT5を取引システムとして利用するケースでよく見られます。

冬時間(GMT+2)の4時間足確定時間(日本時間)
7時~11時(1本目)
11時~15時(2本目)
15時~19時(3本目)
19時~23時(4本目)
23時~翌3時(5本目)
翌3時~翌7時(6本目)
夏時間(GMT+3)の4時間足確定時間(日本時間)
6時~10時(1本目)
10時~14時(2本目)
14時~18時(3本目)
18時~22時(4本目)
22時~翌2時(5本目)
翌2時~翌6時(6本目)

4時間足であれば、多忙なトレーダーでもモバイルアプリの機能を使って、ローソク足の終値を適宜分析することができます。例えば、4時間足が表示された直後の10分間を、取引の構築や設定、さらには、リスク管理のために使う場合、4時間足のうち4本が形成される時間帯に起きていれば、一日当たりに必要なチャート分析の時間は約40分ということになります。

そして、もし時間的に可能なら、日中の取引終了時刻あるいはその前後に、さらに10~15分を追加でチャートの分析に充てるとよいでしょう。これをまとめると、チャートの分析に必要な時間は1日当たり40~50分、1週間では合計200~250分(つまり約4時間)となります。

4時間足と日足はどちらがよい?

スイングトレードでは4時間足と並んで、日足もよく使われます。4時間足と日足のメリットやデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。

4時間足と日足を比較すると、以下の表のようになります。

メリット デメリット
4時間足

- 1日6本のローソク足が形成されるため、取引のチャンスが多い

- 細かい値動きを利益にできる

- チャートをチェックする回数が多くなる

- 値動きにノイズが多い

日足

- 1日1回のチェックで済むため、日々の生活に与えるストレスが小さい

- 値動きにノイズが少ない

- 1日1本しかローソク足が形成されないため、取引のチャンスが少ない

- 細かい値動きには対応できない

どちらの時間足を選ぶかは、取引のスタイルや目標に応じて異なります。しかし、初心者トレーダーが経験を積むには、より取引の機会が多くなる4時間足が適しています。

初心者でもできる4時間足のトレンドの見極め方

チャート上のプライスアクションを使えば、簡単に市場のトレンドを把握することができます。高値と安値の切り上げが続いていれば上昇トレンド、高値と安値の切り下げが続いていれば下降トレンドだと判断できます。

上昇トレンド

高値と安値の位置を確認することにより、テクニカル指標を一切使用せずに、過去の値動きのみを活用して、市場のトレンドを分析することが可能です。さらに、プライスアクションを駆使すれば、売り・買いポジションの適切なエントリーポイントを探ることもできます。

プライスアクションを駆使したエントリーポイントの探し方

チャート上に強いトレンドが出現したら、プライスアクションを参考に、ポジションのエントリーに最適なポイントを探りながら投資戦略を練ります。つまり、トレンドフォローで取引をするための準備をしていくということです。

例えば、トレンドの方向が買いの場合、安値の形成やサポートラインに近づくのを待ってエントリーするとよいでしょう。

プライスアクションを駆使したエントリーポイントの探し方

また、ローソク足が形成するチャートパターンを分析すれば、ポジションのエントリーに最適なポイントを見極めるためのさらなる根拠を得ることができます。

ローソク足が形成するチャートパターンを分析すれば、ポジションのエントリーに最適なポイントを見極めるためのさらなる根拠を得ることができる

4時間足の手法に適したテクニカル指標2選

テクニカル指標は複雑だからといって有効とは限らず、初心者でも使いやすいシンプルなもので勝てるようになったトレーダーも少なくありません。4時間足を使った取引に適したシンプルなテクニカル指標は、以下の2種類です。

  1. 移動平均線
  2. ボリンジャーバンド

前述したように、4時間足のトレンドやエントリーポイントは、プライスアクションで判断することができます。しかし、テクニカル指標のサインと一致すれば、さらなる勝率アップを狙うことが可能です。

1. 移動平均線

移動平均線

移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、その推移を折れ線グラフで表したものです。最も一般的なテクニカル指標であり、主に相場のトレンドやエントリータイミングを判断するために使用されます。

移動平均線は、長期線と短期線の動きによって、トレンドの発生やエントリータイミングを判断することが一般的です。

例えば、短期線が長期線を下から上に抜ける「ゴールデンクロス」は、上昇トレンドの発生や買いでエントリーをする際のサインになります。一方、短期線が長期線を上から下に抜ける「デッドクロス」は、下降トレンドの発生や売りエントリーをする際のサインとしてよく使われます。

プライスアクションに加えて、移動平均線をトレンドの判断やエントリータイミングの根拠として使うことで、より信頼性の高い取引の判断をすることが可能です。

4時間足でよく使われる移動平均線の期間設定

移動平均線の「期間」とは、「指定したローソク足の本数」のことです。例えば、期間設定で「5」と入力すると、ローソク足5本の平均が計算されることになります。

4時間足でよく使われる移動平均線の期間設定は、以下の通りです。

短期移動平均線 5、15、20、25
中期移動平均線 50、75
長期移動平均線 100、200

上記の期間設定は、1時間足や15分足などの日足以下の時間足でもよく使われる数値であるため、4時間足以外での取引の際に使うのもよいでしょう。つまり、スイングトレードのようなのんびりした取引から、スキャルピングのような短期売買まで活用できる数値であるということです。

また、FXの移動平均線の期間設定は、様々なトレーダーが異なる意見を述べており、初心者はどれがよいのか迷いがちです。そのため、まずは一般的によく使われる数値の中から、自分に合う組み合わせを探すようにするとよいでしょう。

2. ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、移動平均線とその標準偏差で構成されたテクニカル指標です。中央に移動平均線、その上下に値動きの幅を示す線が描かれ、「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用して作られています。

バンドが収束と拡散を繰り返すことで、この動きにあわせて順張りと逆張り両方の取引に利用することができますが、特に逆張りで使われることが多いです。簡単に言えば、高値側のバンドにローソク足が近付けば売り、安値側のバンドにローソク足が近付けば買い、といった使い方が一般的です。

4時間足はトレンドフォローで取引するのが推奨されるため、あくまでトレンドの方向にのみ、高値側のバンドにローソク足が近付けば高値、安値側のバンドにローソク足が近付けば安値と判断し、「安く買って高く売る」または「高く売って安く買い戻す」という形で取引に利用するとよいでしょう。プライスアクションと組み合わせれば、エントリーポイントの根拠の一つとして活用できます。

4時間足でのポジション管理方法

4時間足の終値は、損切りや利益確定の目安としたり、新たなポジションのエントリーポイントとしたりすることができます。ただし、数日から数週間の取引期間で大きなトレンドを狙うスイングトレードでは、損切り幅を狭くしすぎるとすぐに損切りされてしまい、大きなトレンドに乗ることが難しくなります。

そのため、取引する通貨ペアにもよりますが、損切り幅は50pipsから100pips程度を目安とするとよいでしょう。

トレーリングストップを使ったポジション管理方法

より熟達したトレーダーは、「トレーリングストップ」を使ってポジションを管理することがあります。これは、トレンドが出現した際に利益を確定するため、トレンドの形成に合わせて損切ポイントを調整することが主な目的です。

トレーリングストップとは、価格の変動に応じて逆指値注文の水準を自動的に変動させる注文方法です。トレーリングストップを使えば、利益の拡大が進んでいる間は逆指値が有利な方向に更新され、反対の方向に動いた際には最新の逆指値で決済されます。

したがって、損失を限定しつつ利益を最大化することが可能です。

IG証券でFXを取引する方法

  1. ライブ口座または無料デモ口座を開設する
  2. 通貨ペアについて調べる
  3. FX口座を選択し、取引したい銘柄を選ぶ
  4. 「売り」または「買い」、ロット数を選び、必要に応じて指値逆指値注文を入力する
  5. ポジションを保有する

まとめ

外国為替市場では24時間取引が行われるため、FXで4時間足チャートは各地域の取引時間の半分を表し、異なる値動きの発見に役立ちます。4時間足は多くの場面で投資機会を探るのに使われ、プライスアクションによりトレンドを判断し、適切なエントリーポイントを見極めることが可能です。

さらに、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標と併用することで、より取引の精度を向上させることができます。また、4時間足は多忙なトレーダーに適しており、短時間で効率的なチャート分析が可能です。

短期足の取引で思うような結果が出ていなかったり、チャートに張り付く時間が無かったりする方は、4時間足の取引にチャレンジしてみるとよいでしょう。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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