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2024年 半導体銘柄おすすめ5選

半導体ビジネスは急速に成長している分野です。この記事では2024年12月の段階で注目されている半導体株のおすすめ5選 (日本含む) を紹介します。5つの銘柄は時価総額に基づいて選出されています。

2024年 注目すべき半導体株5選 出所:ゲッティ

半導体株の背景知識

半導体は、アップル(AAPL)のような大手IT企業からテスラ(TSLA)のような大手自動車企業まで、世界の主要企業の根幹を支える役割を担っています。

一時は半導体不足がさまざまな分野のビジネスに悪影響を及ぼしました。しかし現在では長期のサプライチェーン危機から立ち直りつつあり、さらに人工知能(AI)やデータセンターによる需要も高まっていることから、半導体業界は魅力的な分野となっています。

ただし、インフレの長期化、金利の上昇、天然資源価格の上昇、地政学的不確実性の高まりなどの課題に世界経済が取り組む中で、どの半導体銘柄が有望なのか見極めることが重要です。

半導体株の魅力

半導体関連株は、ハイテク株など高成長が見込まれる業界を支えています。AIやモノのインターネット化(IoT)、自動運転技術、第5世代通信(5G)などの新興技術は、半導体に大きく依存しています。半導体関連株への投資は、これらの技術の成長性に投資することにもなります。

技術の進歩に伴い、半導体の需要は増加します。高倍率で取引されるハイテク株は、今後も大幅に上昇する可能性を秘めており、これが半導体株への需要増につながります。

世界的な半導体不足によってこの業界の非効率さが表面化した一方で、限られた企業が市場を寡占していることもあらわになりました。半導体の製造には巨額の初期投資が必要で、これが新規参入の障壁となっています。このことから、半導体業界は、新規参入コストが比較的低い他業界と比べ、すでに参入している企業にとっては市場シェアを失いにくい構造となっています。

セクターの規模と少数企業による寡占状態により、半導体関連企業は合併・吸収(M&A)の対象になりやすいといえます。M&Aは事業規模の拡大につながるため、特に吸収される側の企業の株価は急上昇する傾向があります。こういった点も、投資家の間で人気を集めている理由です。

当然、半導体関連株への投資にはリスクもあります。特に近年では、アメリカの中国に対する半導体の輸出規制といった地政学的リスクがあり、このような規制は売り上げに影響を及ぼします。

実際、世界最大の半導体会社である台湾積体電路製造(TSMC)は、台湾の治権を巡る中国と西側諸国の対立に挟まれています。軍事介入はTSMCにとって大きな打撃となるほか、軍事介入への懸念さえも株価のボラティリティにつながってしまう可能性があります。

半導体株を取引するには

半導体銘柄は、個別株として取引することも、上場投資信託(ETF)を通じて取引することもできます。例えば、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は米国の半導体株に連動する指数として広く知られています。

他の業界と同様、半導体関連企業も決められた決算時期に決算を発表します。決算発表が迫るにつれて、取引量は急増し、市場のボラティリティが高まる傾向があるので、決算をまたいで取引する際には注意が必要です。

さらに、企業による重大発表や新製品の発表、連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策に関する情報の発表時などにも、ハイテク関連銘柄のボラティリティが高まります。その結果、半導体関連銘柄の取引にも影響が波及する可能性があります。

注目の半導体株5選

ここでは、2024年12月に注目の半導体関連株5つを紹介します。(株価とその推移は12月10日時点のものを引用しています。また、過去の値動きは、将来の株価動向を示すものではありません)。

  1. 東京エレクトロン株式会社 (8035)

  2. Broadcom Inc. (AVGO)

  3. ASML Holding NV (ASML)

  4. Qualcomm (QCOM)

  5. Micron Technology Inc (MU)

東京エレクトロン株式会社 (8035)

東京エレクトロン株式会社は、日本を代表する半導体製造装置メーカーです。グローバル市場においても重要な地位を占めています。同社はエッチング装置や成膜装置をはじめとする先端技術を駆使した製品を提供しており、次世代半導体製造に必要な高度な装置開発に注力しています。この技術力が業界内外で高い評価を得ており、今後も半導体需要の増加に伴い成長が期待されています。

最新の2025年3月期第2四半期決算(2024年4月~9月)では、売上高は前年同期比36.9%増の1兆1,216億円、営業利益は75.8%増の3,139億円と好調な業績を示しました。この背景には、次世代チップの生産拡大や設備投資の増加が寄与しています。また、1株当たり中間純利益は528.67円と高水準を維持しており、安定した収益基盤を有していることが伺えます。

同社の株価は24,600円、PERは31.38倍と、業界平均を上回る評価を受けています。これには同社の市場支配力と技術革新への期待が反映されています。ただし、この評価水準は短期的なボラティリティのリスクも伴うため、エントリータイミングの見極めが重要です。

東京エレクトロンは、テクニカル分析を駆使して取引を行う短期トレーダーに特におすすめです。株価が高水準にあるため、ボラティリティが高く、トレンドフォローや逆張りの戦略に向いています。また、業績発表時や業界動向に関連したニュースで大きな値動きが見られるため、迅速な意思決定ができるトレーダーに適しています。

Broadcom Inc. (AVGO)

Broadcom Inc.は、半導体およびインフラソフトウェアソリューションのグローバルリーダーです。データセンター、ネットワーキング、無線通信など多岐にわたる市場で事業を展開しています。同社の主力製品には、AIデータセンター向けのカスタムアクセラレータやEthernetネットワーキングソリューションが含まれ、業界での競争力を高めています。特に、VMwareの統合により、ソフトウェア分野でも強みを発揮しています。

2024年8月4日に終了した第3四半期では、売上高は前年同期比47%増の130億7200万ドル、調整後EBITDAは82億2300万ドル(売上高の63%)と、AI関連製品とVMwareの貢献が顕著でした。一方で、GAAP純損失が18億7500万ドルとなったのは、供給チェーン再編に伴う税務調整が影響しています。

現在の株価は178.94ドル、PERは155.76倍と、非常に高い評価を受けています。これはAIやクラウド関連の成長期待が織り込まれているためと考えられます。ただし、PERが示すように、市場は成長に大きな期待を寄せており、その分リスクも内包しています。

Broadcomは、成長ストーリーを重視する短期トレーダーに特におすすめです。同社の株価は市場のニュースや決算内容に対して敏感に反応する傾向があり、これを利用して短期的なボラティリティを狙うことが可能です。さらに、AI関連ニュースやクラウド市場の拡大がトリガーとなるため、これらのテーマに注目しているトレーダーに適しています。

ASML Holding NV (ASML)

ASML Holding NVは、オランダを拠点とする半導体製造装置の世界的リーダーです。特にEUV(極端紫外線)リソグラフィー技術で業界を牽引しています。同社の製品は、次世代の半導体製造を可能にし、より強力かつ効率的なマイクロチップの生産を支えています。この技術力が、データセンター、人工知能(AI)、モバイルデバイスなど、成長著しい市場での需要を支えています。

2024年第3四半期の業績では、総売上高が75億ユーロ、純利益が21億ユーロと安定した成長を示しました。特にEUVシステムの受注が好調で、当四半期の新規受注は26億ユーロに達しました。また、2024年通年での売上高は280億ユーロを見込んでおり、2025年には300億~350億ユーロに増加する見通しです。

株価は706.52ドル、PERは37.03倍で、成長企業としての魅力を維持しています。このPERは、同社の強固な市場ポジションと次世代技術への期待を反映しています。一方で、短期的なボラティリティも考慮する必要があります。

ASML Holdingは、成長ポテンシャルを重視しながらリスク管理も行うトレーダーに適しています。特に、EUV技術や半導体製造装置市場の動向に敏感なトレーダーに向いています。

Qualcomm (QCOM)

Qualcommは、世界をリードする無線通信技術企業です。特にスマートフォン用の半導体や通信技術で知られています。同社のSnapdragonプラットフォームは、ハイエンドデバイス向けの重要な部品であり、次世代通信技術である5Gの普及を支えています。また、自動車や産業用IoT分野にも進出しており、収益源の多様化を進めています。

2024年度第4四半期(9月29日終了)の決算では、売上高が102億4400万ドル(前年同期比19%増)、GAAP純利益が29億2000万ドル(96%増)と力強い業績を示しました。特に、QCT(Qualcomm CDMA Technologies)部門では、自動車向け売上が前年同期比68%増の記録的な結果を達成し、IoT分野でも22%増を記録しました。

株価は160.74ドル、PERは17.90倍と、同業他社に比べて割安感があります。成長可能性の高い新興分野(IoTや自動車市場)への投資が進んでいるため、今後の業績拡大の期待が反映されています。

Qualcommは、長期的な成長ストーリーに注目しつつ、短期的な決算発表や市場イベントを活用したトレードを行いたい投資家に適しています。同社の株価は業績発表や5G技術の進展に敏感であるため、イベントドリブン型の取引戦略に向いています。特に、自動車やIoT分野の進展を注視しているトレーダーにとって、ポテンシャルの高い銘柄と言えるでしょう。

Micron Technology Inc (MU)

Micron Technologyは、DRAMやNAND型フラッシュメモリといったメモリ製品のリーディングカンパニーです。データセンター、AI、スマートフォン市場など、幅広い分野で使用される高性能製品を提供しています。同社は特にAI需要の増加に伴い、データセンター用DRAM製品や高速帯域幅メモリの強力な出荷実績を示しており、2024年度第4四半期にはデータセンター向けSSDの売上が初めて四半期で10億ドルを超える記録を達成しました。

2024年度第4四半期(8月29日終了)の業績では、売上高が前年同期比93%増の77億5000万ドルに達し、GAAPベースで純利益は8億8700万ドル(1株当たり0.79ドル)となりました。同社は営業キャッシュフローでも34億1000万ドルを記録し、健全な資金調達基盤を維持しています。2025年度第1四半期には更なる収益の記録更新と大幅な利益改善を見込んでいます。

株価は102.82ドル、PERは152.53倍と、成長期待が反映された評価となっています。これには、AIやデータセンター市場の急成長への期待が大きく寄与しています。ただし、評価が高い分、短期的な市場の調整に注意が必要です。

Micron Technologyは、AIやデータセンター関連の市場動向に敏感な短期トレーダーに向いています。同社の株価はAI関連ニュースや製品需要に基づくイベントで大きく動くことがあり、このようなボラティリティを利用した短期取引が可能です。また、成長期待を背景にリスクを取る意欲があるトレーダーに適しています。

これらの銘柄を取引するには

IG証券で口座を開設すれば、CFDで株式を簡単に取引することができます。

  1. 取引システムにログインし、個別株口座を選択します。
  2. 次に、取引したい銘柄名を検索し、取引チケット上で「買い」または「売り」を選択します。
  3. ロット数を選択し、「注文確定」で取引を確定します。

※詳しくは、株式CFDについてのページをご覧ください。または、コールセンターまでお問い合わせください。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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