イーロン・マスク氏、人間の脳とコンピューターつなぐ臨床試験を年内にも開始
イーロン・マスク氏は、脳とコンピューターのインターフェース・プロジェクトにおける人体での臨床試験を年内にも開始する可能性があると明らかにした。
起業家のイーロン・マスク氏は今週、脳とコンピューターのインターフェース・プロジェクトにおける人体での臨床試験を年内にも開始する可能性があると明らかにした。
この実験を行うのは、マスク氏が2016年に創業した医療系スタートアップのニューラリンク。サルの頭蓋骨にデバイスを埋め込んでゲームをプレイさせる実験をすでに実施している。
同氏は日本時間2日にツイッター・ユーザーの投稿に答える形で、人間の脳での臨床試験の年内開始の可能性を明らかにした。
自動車事故の後遺症によるまひがあり、ニューラリンクの臨床試験に協力したいと語るこのユーザーに対し、マスク氏はインプラントの安全性を確実にするために尽力しており、米食品医薬品局(FDA)と緊密に連絡を取っていると回答。順調に進めば、年内にも最初の人体での試験を実施できるだろうと述べた。
マスク氏はこれに先立ち、ニューラリンクには頭蓋骨にワイヤレス・インプラントを装着した1頭のサルが存在し、このサルは思考によりビデオゲームをプレイできると述べている。同1日に招待制の音声SNS(交流サイト)「クラブハウス」で語った。装着しているインプラントは外部からは見えないという。
このサルの動画は、今後1カ月前後のうちに公開される見通しという。ニューラリンクは20年8月に頭蓋骨にデバイスを埋め込んだブタの動画を公開している。
マスク氏は、人間の脳とコンピューターを一体化させる技術は、脳と脊髄損傷の問題に対応することが目的だと話した。
ニューラリンクは19年7月、人間の脳とコンピューターをつなぐ臨床試験の実施許可を米当局に申請したと発表している。
テスラとのグループ化も
マスク氏は電気自動車(EV)の米テスラ<TSLA>の最高経営責任者(CEO)を務める。
ベアードは1月25日付のリポートで、テスラは進化の次のステージに入りつつあるとし、新たなマイルストーンの1つにマスク氏が関わる異なる事業のグループ化があるとの見方を示した。
こうした事業にはCEOを務めるテスラや宇宙ベンチャーのスペースXのほか、マスク氏が創業したニューラリンクやトンネル掘削会社のボーリング・カンパニーが含まれる。
ベアードはこれは推測だとしつつ、これらの事業を統合すれば、個々の企業のボラティリティの管理や新規ベンチャー事業への資金の調達に役立つ可能性があるとしている。
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