コインベース株に初の「売り」推奨 競争激化で手数料収入減との見方
コインベース・グローバルの株式に対し、レイモンド・ジェームズが米証券大手として初の「売り」の投資判断を出した。将来的に競争の激化が見込まれ、顧客から徴収する取引手数料が減少するとの見方を示している。
米暗号資産(仮想通貨)交換所最大手コインベース・グローバル<COIN>の株式に対し、レイモンド・ジェームズが米証券大手として初の「売り」の投資判断を出した。将来的に競争の激化が見込まれ、顧客から徴収する取引手数料が減少するとの見方を示している。
9日の米株式市場でコインベースは前日比3.66ドル(1.66%)高の224.32ドルで取引を終えた。
コインベースは4月14日に「ダイレクトリスティング(直接上場)」と呼ばれる手法で上場した。初日に一時、429.54ドルと取引所の参考価格250ドルを大きく上回る高値を付けた。しかし、その後下げに転じ、5月19日に一時、208ドルの安値を付けている。
レイモンド・ジェームズは今週のリポートで、コインベースの売上高の大半は仮想通貨の取引手数料によるものであるとし、業界に参入障壁が存在しないのであれば、他社との競争が起こると想定するのは自然だと述べた。
2021年1~3月期のコインベースの純利益は7億7100万ドルで1株あたり利益は3.05ドルだった。総売上高は18億ドル。
また1~3月期の認証済みユーザーは5600万人で、このうち平均月間ユーザー数は610万人だった。
暗号資産の交換事業に参入する企業は増えており、株式取引アプリ運営の米ロビンフッド・マーケッツは手数料無料で暗号資産の取引が可能だ。
レイモンド・ジェームズは「アンダーパフォーム(売り)」の投資判断でコインベースの調査を開始した。公正価格は95ドルと分析しているが、目標株価は設定していない。
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