コインベース、ステーキング手数料収入が売上高押し上げへ—調査
コインベースの売上高が仮想通貨の保有により報酬を得るステーキングからの手数料収入で押し上げられる可能性がある。JPモルガンが予想した。22年の同社の売上高はこれにより市場予想を約3.6%上回る可能性がある。
米暗号資産(仮想通貨)交換所最大手コインベース・グローバル<COIN>の売上高が仮想通貨の保有により報酬を得るステーキングからの手数料収入で押し上げられる可能性がある。JPモルガンが予想した。22年の同社の売上高はこれにより市場予想を約3.6%上回る可能性がある。
JPモルガンが今週発表したリポートによると、22年に予定される暗号資産イーサリアムのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行後に業界全体がステーキングから得る収入は現在の推定90億ドルから200億ドルに膨らむ見通し。さらに25年までに400億ドルへの増加が見込まれるという。
イーサリアムやビットコインはPoWと呼ばれるシステムを用いて取引や送金を行っている。マイニングと呼ばれる取引データを承認する作業に膨大な電力を消費することで、環境への負荷が懸念されていた。PoSは承認作業のインセンティブを暗号資産の保有者に与えることでブロックチェーンの安全性を確保するシステム。
交換所はステーキングを行う顧客から手数料を徴収する。コインベースの場合、ステーキングからの手数料収入は20年に1040万ドルだったが、22年に2億ドルに急増し、25年には5億ドルになるとJPモルガンは推測する。
一方、顧客が得るイーサリアムのステーキング利回りはコインベースが5%でクラーケンが5~7%(米国の場合)。利回りは暗号資産によって異なる。
JPモルガンによるコインベースの投資判断は「オーバーウェート(買い)」、目標株価は371ドル。
1日の米株式市場でコインベースは241.44ドルで終えている。
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