Airbnb、株価は成長期待織り込み済み、アナリスト評価出揃う
民泊仲介のAirbnbに対する初期のアナリスト評価がほぼ出揃った。事業に潜在性がある一方、株価は現時点での成長期待をすでに織り込んでいるとの見方が多い。
民泊仲介の米エアビーアンドビー(Airbnb)<ABNB>に対する初期のアナリスト評価がほぼ出揃った。事業に潜在性がある一方、株価は現時点での成長期待をすでに織り込んでいるとの見方が多い。
エアビーは先月10日に上場。新規株式公開(IPO)時の公募・売り出し価格(公開価格)の1株68ドルに対し、2倍超の146ドルの初値を付けた。
上場後の高値は先月22日に付けた174.97ドル。1月4日は139.15ドルで取引を終えた。
エアビーについて、20人を超えるアナリストが4日までに調査を開始した。投資判断で最も多いのが「中立」でこれに「買い」が続く。「売り」の判断はない。1年後の目標株価は130ドルから200ドルの間に分布している。
買い場待ちが賢明か
ゴールドマンのアナリストは「中立」の投資判断でエアビーの調査を開始。目標株価は143ドルとした。
ゴールドマンはリポートで、短期的にコロナの感染拡大が財務の重しになることが見込まれる一方、エアビーはオンライン旅行セクターで市場シェアを拡大していると述べた。
その一方、エアビーの足元の株価は割高だと指摘。昨年末終値で見た場合、アナリストが予想する2022年の売上高(3年間の予想平均成長率33%の場合)の17倍の水準で取引されていることになるとした。これに対し、同業者は22年の売上高(同27%の場合)の5倍に過ぎないという。
モルガン・スタンレーのアナリストも同様の見方を示す。投資判断を「イコールウェート(中立)」、目標株価を140ドルで調査を開始した。
エアビーの株価はアナリストが予想する22年の売上高のおよそ16倍で取引されているとし、投資家はより良い買い場を待つ方が賢明との見方を示した。
ウェドブッシュは投資判断を「ホールド(中立)」、目標株価を151ドルで開始した。
エアビーは魅力的な市場セグメントにおける主要なプレーヤーであると評価。一方、株価の一層の上昇を正当化するにはエアビーは隣接市場に進出する必要があるだろうとの見方を示した。上場初日以降の割り増しされた評価額に成長が追い付くまで待つという選択もあるという。
グーグルに依存しない事業モデル
目標株価を最も高い200ドル、投資判断を「買い」で始めたニーダムのアナリストは、代替宿泊施設の市場は足元の水準から5倍ないし10倍に拡大し得ると予想した。
また、エアビーのトラフィックの約90%は直接または無料のチャネルを経由していると指摘。グーグルに過度に依存しない事業モデルは魅力的という。
さらに、昨年のコロナ禍による旅行の中止により、エアビーは今年、累積した旅行需要からの恩恵を享受する可能性があるという。
主要な上振れ要因に米国での市場シェア獲得の加速、およびコロナ禍の予想よりも早期の収束をニーダムは挙げている。
一方、主要な下振れ要因にはコロナ禍の数年にわたる継続、およびトラフィックの伸び停滞に伴うグーグルを通じた顧客獲得へのより積極的な投資のいずれか、もしくは双方を挙げた。
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