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国内外の金融政策スタンスの差がさらに意識される状況に / 金融引き締め政策の強化を志向する米FRB ドル円の焦点は?

今の外為市場は国内外の金融政策スタンスの差が意識されやすい状況にある。よって円安トレンドの継続を想定しておきたい。利上げ期待が高まっている豪ドルは94円レベルの攻防が焦点となろう。ドル円は124円台へ上昇できるかどうか?が焦点に。詳細はマーケットレポートにて。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

国内外の金融政策スタンスの差がさらに意識される状況に


【サマリー】

・金融引き締め政策に舵を切る各国中銀と動けぬ日銀
・豪ドルやカナダドルは資源国通貨の強みが意識される局面にある
・豪ドル円の焦点は94円台への上昇とその水準の維持
・ドル円の焦点はリトレースメント61.8%の突破と124円台への上昇


金融政策スタンスの差がさらに意識されやすい状況に

5日の外為市場は、円安優勢の展開となった。なかでも豪ドル(AUD)、カナダドル(CAD)、米ドル(USD)に対して円安が進行した。

この日行われた会合後に豪準備銀行(RBA)は声明文を公表した。金融引き締めについて「忍耐強く」取り組むとしていた文言を削除し、早期の利上げに踏み切るシグナルを発信してきた。短期金融市場では、6月7日の会合でRBAが利上げに踏み切る可能性を意識し始めている。

一方、来週13日に政策金利を発表するカナダ中銀は3月2日の会合で、2018年10月以来となる0.25ポイントの利上げを実施した。4月以降も連続で利上げを行う可能性が外為市場で意識されている。

翻って日銀は、金融緩和政策を維持する方針を表明している。今後、国内外の金融政策スタンスの差がさらに鮮明となることで、これら通貨に対しても円安優勢のトレンドが続く可能性がたかまっている。

また、豪ドルやカナダドルは資源国通貨(コモディティ通貨)としての妙味を持つ。ロシアーウクライナ情勢で資源の供給問題が意識される中、資源輸出の代替国として両国は期待される立ち位置にいる。この立場も豪ドルとカナダドルのサポート要因である。よって、上で述べた金融政策スタンスの差と合わせて、資源問題も豪ドルやカナダドルが円に対して上昇トレンドを維持する要因となり得る。

円相場のパフォーマンス:4月5日

円相場のパフォーマンス:4月5日


・豪ドル円の焦点とチャートポイント

豪ドル円(AUDJPY)は、新たな局面へシフトするかどうかの分岐点にきている。

目先の焦点は、94.15前後の攻防となろう。3月28日は、94.16レベルで上昇が止められ、長い上ヒゲが示現した(日足ローソク足)。昨日も91.14レベルで反落し、市場参加者に94.00レベルでの売りの強さを意識させた。日銀とRBAの金融政策スタンスの差、および資源問題を背景に豪ドル円が94.15レベルを完全に突破する場合は、新たなレンジでの攻防が始まるシグナルと捉えたい。この確証を得るために、94円台の維持に成功するかどうか?この点も確認したい。

一方、豪ドル円が反落する局面では、今年の2月以降サポートラインとして意識されている10日線(MA)の維持が焦点となろう。今日現在、直近高安の半値戻しの水準付近で推移している。

豪ドル円のチャート

豪ドル円のチャート


金融引き締め政策の強化を志向する米FRB ドル円の焦点は?

・金融引き締め政策の強化を志向する米FRB

昨日、ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事はバランスシートの縮小(QT)について5月にも開始する意向を表明した。

外為市場では、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが0.5ポイントの利上げを実施する可能性を意識している。そしてインフレの動向次第では、連続で0.5ポイントの利上げもあり得る状況にある。このようなタイミングでハト派のブレイナード氏がバランスシートの縮小も急ぐ考えを表明したことは、現在のインフレに対するFRBの警戒レベルが高いこと、それを抑制するために金融引き締め政策の強化がFRB内の共通認識であることを示唆している。

この日の米債市場では、各年限の金利が上昇した。ドル円(USDJPY)も国内外の金融政策スタンスの差が意識され続けることで、新たなレジスタンスポイントの水準を探る展開が続くと予想する。



・ドル円 次の焦点とチャートポイントについて

そのドル円(USDJPY)だが、焦点は新たなレジスタンスポイントの水準を見極めることにある。昨日は米金利の上昇に連動し、123.00レベルと123.20レベルの突破に成功した。次の焦点はフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準123.64レベルの突破となろう。昨日はこの水準で上昇が止められた。

ドル円が61.8%レベルの突破に成功する場合は、124円台への上昇が焦点となろう。このケースでは、3月29日の高値124.30レベルのトライおよび突破となるか?この点に注目したい。

一方、ドル円が反落する場合の焦点は、10日線(EMA)の維持で変わらず。この移動平均線は今日現在、122.37レベルで推移している。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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