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豪ドル高一服か オーストラリアの利上げ見通し後退 日本の金利も影響

豪ドル円相場での103円台に向けた値動きは限定的。RBAの利上げ見通しは後退しており、日本の金利の上昇と対照的だ。

豪ドル高一服か オーストラリアの利上げ見通し後退 日本の金利も影響 出所:ゲッティ

豪ドル円相場での豪ドル高に一服感が出ている。13日の豪ドル円相場は1豪ドル=102円台後半で推移。この1週間で約2円の豪ドル高が進んでいるが、103円台に向けた値動きにはブレーキがかかったようだ。背景には、オーストラリアの中央銀行にあたるオーストラリア準備銀行(RBA)が利上げに向かう見通しが和らぎ、豪ドル安要因として働いていることがある。日本政府が急激な円安進行に神経を尖らせる中、日本の長期金利もじわじわと上昇しており、豪ドル円相場の今後の見通しにも影響しそうだ。

豪ドル円相場での豪ドル高は102円台後半で停止

13日の豪ドル円相場(AUD/JPY)は1豪ドル=102.75円程度で取引開始。その後も102円台後半での取引が続いている。1週間前の6日につけた安値(100.89円)との比較では豪ドル高が進んでいるものの、103円台に向けた値動きは限定的といえそうだ。

豪ドル円の日足チャートと主な出来事のグラフ

背景にあるのは、根強い物価上昇に直面しているRBAが利上げに向かうとの見通しが、後退したことだ。RBAは6、7日の理事会で4会合連続での政策金利維持を決定。声明文の今後の金融政策の方向性を示す文言も「決まっていることはなく、排除されていることもない」との表現が踏襲され、利上げの必要性が増したとの考えは示されなかった。

オーストラリアの8月利上げ確率は大きく後退

また、ミシェル・ブロック総裁は記者会見で政策金利の水準は「引き締め的だ」と何度も言及。「2025年までに物価上昇率を目標の範囲(2-3%)に戻すことができると、依然として考えている」と述べた。利上げに関する議論があったことは認めつつも、今後の政策変更の中心的な見通しは利上げではないとしている。

LSEGのデータによると、RBAが6月の理事会で利上げすることについて投資家の動向から算出される確率は日本時間13日正午時段階で2%程度。理事会前の18%程度から大きく低下した。8月理事会までの利上げ確率は14%程度で、やはり理事会前の39%程度から、利上げ見通しが薄れている。

日本の長期金利上昇も豪ドル円相場に影響

それでも豪ドル円相場で7日以降も豪ドル高が進んできたのは、ドル円相場(USD/JPY)で円安が進んだことの影響が大きい。ドル円相場では日本政府の為替介入とみられる値動きがあった日本時間4月29日と5月2日を経て、1ドル=151円台をつける局面もあったが、その後は155円台まで円安に振れた。一方、豪ドル米ドル(AUD/USD)相場は7日以降、豪ドル安に振れている。

ただ、その後のドル円相場では円安の流れは弱まっている。日米の金利差縮小が意識されていることが影響していそうだ。LSEGによると、13日の日本の長期金利(10年物国債利回り)は一時、0.935%を記録。2023年末の0.6%台からじわじわと金利上昇が続いている。13日は日本銀行が定例の国債買い入れオペで、一部の国債の買い入れ予定額を減らしたと伝わったことが、国債価格の値下がりにつながった。

日本政府が円安の急激な進行を警戒する中、日銀が長期金利の上昇を黙認していけば、FX市場では円高要因として働く。足元の利上げを否定したRBAとの対照的な方向性が、豪ドル円相場での豪ドル安につながる可能性もありそうだ。


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