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日銀イベントとドル円 / ポンドドルの焦点について

今日の東京時間は日銀イベントと円相場の動向が焦点に。円高の圧力が高まっても、現在のマーケット状況を考えるならばドル円の下落幅は限定的と予想する。今日は英国の雇用関連指標とポンドドルにも注目したい。上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

日銀イベントとドル円


【サマリー】

・東京時間は日銀イベントが焦点に
・円買いとなってもドル円の下値は限定的と予想
・ドル円のチャートポイントについて ・英国の雇用関連指標に注目
・ポンドドルのチャートポイントについて



・円買いは一時的

政策変更の可能性についての観測記事が報道されたことで、久々に日銀イベントが市場の関心を集めている。今日の東京時間は、一連の日銀イベントで円相場がどのような反応を示すのか?この点が焦点となろう。

現行の金融緩和政策を維持する可能性が極めて高いことを考えると、今回の焦点は展望リポートでのインフレの見通しと黒田日銀総裁の会見(特に円安について聞かれた際の返答)に対する円相場の反応となろう。

昨日は米系勢が不在ながら対円、ユーロそしてポンドで米ドル買い優勢の展開となった。先週は、これら通貨に対して米ドル売り優勢だったことを考えるならば、投機的な米ドル売りは一巡した可能性がある。

また、アジアと欧州の株式市場は総じて堅調さを維持し、米金利も上昇基調にある。これらの状況を総合的に考えるならば株式市場、特に米国株が大きく崩れない限り、日銀イベントで円買いの圧力が高まっても、ドル円(USDJPY)の下落幅は限定的と予想する。



・ドル円のチャートポイント

ドル円(USDJPY)のチャートポイントだが、反発基調を維持する場合は、昨日レポートで指摘した直近高安の半値戻し114.90レベル、115.00の節目、そして10日線(SMA、今日現在115.01レベル)の攻防となるか?これらの点に注目したい。

先週13日の高値114.70レベルの突破は、上述したレジスタンスポイントをトライするシグナルと想定しておきたい。

一方、日銀イベントや米国市場の動きでドル円が反落する場合は、50日線(EMA、今日現在114.24レベル)がサポートラインとして意識されるか?この点が焦点となろう。昨日は50日線で相場がサポートされた。

リスク回避相場などでドル円が50日線を下方ブレイクする場合は、114.00トライもしくはこの水準を下抜ける可能性を意識したい。しかし、先週13日の114.00レベルでの反転や14日の長い下ヒゲによる反発(終値は114.20)を考えるならば、114.00前後は50日線以上に反発のポイントとして意識される可能性があろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート


ポンドドルの焦点

・追加の利上げ期待と雇用関連指標

本日16時に英国の雇用関連指標(昨年12月分)が発表される。イングランド中央銀行(BoE)は先月、主要中銀の中でいち早く利上げ(0.1%→0.25%)に踏み切った。そして追加の利上げ期待は根強い。現状、短期金融市場では、2月3日の金融政策委員会(MPC)での利上げ確率を80%以上まで織り込んでいる。

利上げ期待がポンド相場のサポート要因となっているタイミングで強い雇用関連指標が確認される場合、英国経済の回復期待もポンド相場の押し上げ要因となろう。このケースでは、対円(GBPJPY)とユーロ(EURGBP)ではポンド買い優勢の展開が予想される。先週で投機的な米ドル売りが一巡した可能性はあるが、ポンドクロスでのポンド買いが対米ドル相場にも波及することで、ポンドドル(GBPUSD)は反発すると予想する。

逆に、ポンドドルの反落ムードが出始めているタイミングでさえない雇用関連指標となれば、素直にポンド売り要因と捉えたい。



・ポンドドルのチャートポイント

ポンドドル(GBPUSD)のチャートポイントだが、反発の局面では昨日の高値1.3689レベルおよび1.3700レベルのトライが焦点となろう。これらの水準を突破する場合は、先週13日の高値1.3748レベルの攻防となるか?この点に注目したい。

一方、英国の雇用関連指標がさえない内容となり、かつ米国の1月NY連銀製造業景気指数が強い内容となれば、ポンドドルの下落幅拡大を警戒したい。このケースでは、昨年12月下旬以降、サポートラインとして相場を下支えしている10日線(EMA、今日現在1.3618レベル)の下方ブレイクを想定しておきたい。

ポンドドルが10日線を下抜ける場合は、2つのポイントに注目したい。ひとつは、21日線(EMA、今日現在1.3545レベル)である。もうひとつは、21日線のすぐ下の水準1.3525レベルである。この水準は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%にあたる。また、1.3525前後は今月の5日以降、サポートポイントとして意識されている。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

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