コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

日本の物価上昇率2%割れか 27日に1月CPI ドル円は膠着

日本の1月の消費者物価指数の伸び率はコア指数で1.8%の予想。日銀が目指す2%を割り込む形だが、ドル円相場への影響は限定的か。

日本の物価上昇率2%割れか 27日に1月CPI ドル円は膠着 出所:ブルームバーグ

総務省が27日に発表する1月の消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコア指数の伸び率が2%を割り込むと予想されている。日本銀行が目標とする物価上昇のペースを下回る形で、FX市場のドル円相場ではドル高圧力として意識されそうだ。ただ、ドル円相場は日本政府による為替介入への警戒感もあり、1ドル=150円を大きく上回る値動きは出にくくなっている。日本の物価上昇率は2月以降に高まることも見込まれ、1月CPIの発表後もドル高方向の動きは限定的になる可能性もある。

日本の1月CPIはコア指数が前年同月比1.8%の予想

総務省は27日午前8時30分に1月CPIを発表する。ロイターがまとめた市場予想では、コア指数の伸び率は前年同月比1.8%になる見込み。2022年3月(0.8%)以来、1年10か月ぶりに2%を割り込むと予想されている。

日本の消費者物価指数(CPI)の伸び率の推移(総合、コア、コアコア)

日本銀行は物価上昇率の目標を2%に設定し、デフレ脱却を目指して日本の金利水準を低く保つ大規模金融緩和策を続けてきた。2022年4月以降は物価上昇率が2%を超えているが、日銀は輸入品の値上がりなどを要因とした物価上昇であり、日本経済の強さを示すものではないと分析。金利水準の引き上げには及び腰だった。1月CPIで物価上昇率の低下が鮮明になれば、大規模金融緩和がさらに続くとの見方が強まりそうだ。

ドル円相場は1円未満の小幅な値動きが続く

この場合、ドル円相場(USD/JPY)にはドル高圧力がかかりそうだ。ドル円相場は、日銀の内田真一副総裁が講演で緩和的な金融環境を続けることの重要性を強調した8日、大きくドル高方向に動いている。日本の金利が低い状態が保たれれば、日本とアメリカの間の金利差が大きいままとなり、円を売ってドルを買う流れが強くなるとされるためだ。

とはいえ、ドル円相場はこのところ膠着状態が続いている。LSEGのデータによるとドル円相場の1日の値幅が1円を超えたのは2月15日(1.05円)が最後。その後は小幅な値動きが続いている。アメリカで21日に1月末の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表され、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに対する慎重姿勢が分かった際も、ドル円相場のニューヨーク市場の終値は0.39円しか円安ドル高方向に動かかなった。FX市場では日本政府の為替介入への警戒が強く、ドル高材料が出た場合でも値動きには反映されにくくなっているようだ。

ドル円相場の日足チャートと主な出来事(2024年2月26日まで)

日本の物価上昇率は2月は再び高まる見込み

また日本の物価上昇率は2月以降は再び高まることも考えらえる。コア指数の伸び率は2023年2月以降、政府のエネルギー価格対策の結果として抑えられてきたが、2024年2月になれば効果が一巡するためだ。日銀は1月に発表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、コア指数の伸び率は2024年度にかけて「2%を上回る水準で推移する」との見方を示している。

こうした中、1月のコア指数の伸び率が2%を割り込んでも一時的な動きだとみなされれば、ドル高圧力はさほど高まらないことになる。逆にコア指数の伸び率が2%を上回る強い数字だった場合、日銀のマイナス金利解除の確度が高まり、円高の要因とみなされる筋書きも考えられそうだ。ただ、内田氏の8日の講演以降、マイナス金利が解除されても日本の金利は低い状態が続くとの見方が浸透しており、ドル円相場の膠着状態が続くともいえる。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。