コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

パウエル会見と外為市場3つの展望

市場参加者の関心は”パウエル会見”の内容に集まっている。会見の内容により外為市場では3つのシナリオ(展望)が予想される。それぞれの詳細についてはIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

パウエル会見と外為市場3つの展望


【サマリー】
・ドル円とユーロドルはパウエル会見待ちのムード
・ポンド相場は米ドル安で隠れていた景気リスクが再燃する可能性あり
・パウエル会見後の外為市場の3つの展望について


ドル円とユーロドルは売り買いが交錯 景気リスクの再燃に直面するポンド相場

31日の米ドル相場は売り買いが交錯し、連邦公開市場委員会(FOMC)待ちムードの状況にある。

ドル円(USDJPY)は21日線(MA/130.32レベル)と130円ミドルで上昇が抑制されたものの、下落幅は限定的だった。

一方、ユーロドル(EURUSD)は、欧州タイムに1.08レベルをトライする局面が見られた。しかし、NYタイムでは一転してユーロ買い優勢へ転じ、日足ローソク足では長い下ヒゲが示現した。先月20日と同じく、1.08レベルでのユーロ買いの強さを示した。

一方、ポンド相場は主要通貨で下落した。国際通貨基金(IMF)は31日、最新の世界経済見通し (WEO)を公表し、今年の英国経済がマイナス0.6%に落ち込むと予想した。ポンドドル(GBPUSD)は1.24ミドル、ポンド円(GBPJPY)は162.00レベルがそれぞれレジスタンスとなり反落ムードが漂っている。米ドル安で隠れていた”景気リスク”が再び意識される場合、ポンド売りが再燃する可能性がある。

米ドル相場の動向:1月31日

米ドル相場の動向:1月31日 基準日:1月30日/DXY:ドルインデックス

パウエル会見と外為市場の3つの展望について

“ハト派”の会見と外為市場の展望
目先、米ドル相場のトレンドは連邦公開市場委員会(FRB)を率いるパウエル議長の会見内容に左右されるだろう。

次回会合での利上げ停止を思わせる言動(例えば景気の先行きリスクを重視する言動など)があれば、米債市場では利回りが低下し米国株は上昇または急騰する展開が予想される。このケースでは、外為市場で米ドル安の圧力が最も高まりやすい。特にリスク資産との連動性が高いオセアニア通貨や新興国通貨で米ドル安が加速することが予想される。

一方、ユーロドルは1.09台の攻防が焦点となろう。ドル円は米ドル安に圧され、先月23日からサポートとして意識されている129円をブレイクする展開を想定しておきたい。


“タカ派”の会見と外為市場の展望
一方、パウエルFRB議長が引き続きインフレ抑制重視の姿勢を示し、市場が抱く今年後半の利下げ期待に冷や水を浴びせる展開となれば、米債市場では利回りが急反発し米国株の下落または急落(特にハイテク株の急落)が予想される。

米金利の上昇と米株安が同時に発生する局面では、外為市場で米ドル高の圧力が最も高まりやすい。このケースがリスク回避相場であることを考えるならば、リスク資産との連動性が高いオセアニア通貨で米ドルの上昇幅が拡大することが予想される。

また、米ドル高はコモディティ価格の下落要因となる。このため資源と関わりの深い新興国通貨でも米ドルの上昇幅が拡大することが予想される。

ユーロドルは、サポートポイントとして明確になってきた1.08レベルの維持が焦点となろう。

一方、ドル円は、リスク回避の「米ドル買い対円買い」の展開になることが予想される。だが、米金利の上昇によるリスク回避相場では米ドル買いに軍配が上がるだろう。よってこのケースでのドル円は、どこまで上昇するのか?この点が焦点となろう。


“玉虫色”の会見と外為市場の展望
第3のシナリオとして、様々な解釈が可能となるパウエル会見と外為市場の展望についても想定しておきたい。このケースでは、次の材料待ちムードが漂い主要な通貨ペアのレンジ相場が予想される。

次の材料として注目すべきは米経済指標、特に3日の1月米雇用統計や同月ISM非製造業景況指数である。総じて強い内容(特に雇用統計で根強い賃金インフレ)が確認される場合は、米ドル高で反応することが予想される。一方、市場予想を下回る内容が確認される場合は、米ドル安の圧力が高まることが予想される。

ユーロドルは、明日の欧州中央銀行(ECB)イベント次第で新たなトレンドが発生する可能性がある。冒頭で述べたとおり、昨日は1.08レベルでのユーロ買い意欲の強さがあらためて確認された。21日線(MA/1.0797レベル)も1.08と交錯しつつある。よって、パウエル会見やECBイベントでユーロドルが下値トライとなる場合は、1.08レベルの維持が焦点となろう。

一方、米欧中銀イベントでユーロドルが上昇する場合は、1.09の攻防に注目したい。特に先月26日の高値1.0930レベルのブレイクが確認される場合、ユーロドルは新たなレンジへシフトする可能性が高まろう。

パウエル会見の内容を受けた外為市場の展望

パウエル会見を受けた外為市場の展望


ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート チャート:TradingView / 日足(年初来)

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。