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ドル円は21日線の攻防に/ユーロ相場と景気リスクについて

ドル円は重要イベントを前に21日線を試す状況にあるが、トレンドの転換は重要イベントの内容次第となろう。一方、ユーロ相場は景気リスクが再び焦点となる可能性あり。ユーロドルの見通しは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

米ドル買いでドル円は21日線を試す展開に


【サマリー】
・週明けの外為市場は金利の上昇と株安を受け米ドル高優勢でスタート
・ドル円の地合いの弱さが後退 重要イベント前に21日線を試す展開に
・ドル円のトレンド転換はパウエル会見と重要経済指標の内容次第となろう
・景気リスクが再びユーロ相場のテーマとして浮上する可能性あり


金利の上昇と株安を受け米ドル買い優勢でスタート

週明けの外為市場は、米ドル高優勢でスタートした。

スペインの1月消費者物価指数(CPI / EU基準)が前年同月比で5.8%となり、前月(昨年12月)の同比5.5%からインフレが加速した。

インフレ懸念は、欧州中央銀行(ECB)がインフレ抑制重視の姿勢を維持するとの思惑につながり、欧州債市場では主要国の金利が上昇した。この動きに米金利も追随し、長期金利(10年債利回り)は3.56%まで上昇する局面が見られた。

米金利の上昇はハイテク株売りにつながり、主要な米株価指数は下落した。

外為市場では米ドルを売る動きが見られたが、金利の上昇と株安が同時に発生したことで、欧米時間は米ドル買い優勢で推移した。

米ドル相場の動向:1月30日

米ドル相場の動向:1月30日 基準日:1月27日

ドル円の見通しとチャートポイント

30日のドル円(USDJPY)は米ドル買いにサポートされ、IG為替レポートで何度も取り上げている21日線(MA/130.37レベル)をブレイクする局面が見れられた。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見と強い経済指標が、“21日線ブレイク”のきっかけになると筆者は予想していた。しかし、重要イベントの前にドル円が21日線をトライしにいく状況は、地合いの弱さが後退していることを示唆している。MACDやモメンタム(12日)でも、この点を示唆するトレンドが見られる。

しかし、日足ローソク足で21日線を完全に突破したわけではない。また、重要イベントの前にドル円が21日線の突破に成功しても、今月18日の急騰を止めたフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準131.40が待ち構えている。このテクニカルポイントをも完全にブレイクするカタリストは、やはり連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル会見と強い経済指標となろう。

上の重要イベントで米ドル買いの圧力が高まる場合は、ドル円のトレンドが下落から調整の反発相場へシフトする(38.2%戻しの水準を突破しさらに上昇幅が拡大する)展開を予想する。

一方、上で述べた重要イベントの内容を受けて米ドル安の圧力が高まる可能性もある。このケースでのドル円は129円台の維持、128円台の維持、そして今月16日の安値127.22レベルのトライおよびブレイクが焦点となろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:TradingView / 日足(22年12月~)

ユーロ相場と景気リスクの再燃について

景気リスクが再び焦点に?

ユーロドル(EURUSD)は、1.09レベルを意識する状況が続いている。30日は高値1.0913レベルまで上昇する局面が見られた。しかし、日足ローソク足は高値圏での売りの強さを示す上影陰線となった。

ドイツの10-12月期国内総生産(GDP)速報値は前期比でマイナス0.2%となり、予想外のマイナス成長となった(市場予想は0.0%)。

一方、同国の長期金利はスペインのインフレ加速とECBの利上げ抑制重視のスタンスが意識され1月上旬以来の水準へ上昇した。この動きを受け米独利回り格差は縮小傾向を維持したが、ユーロドルは続落した。昨年の11月から上昇一辺倒にあるユーロドルの動きを考えるならば、今の状況は調整の域(調整の反落相場の状況)にある。

だが、ラガルド総裁が会見で持続的な大幅利上げの姿勢をあらためて強調してもユーロ買いの圧力が高まらない場合、もしくはユーロ売りで反応する場合は、景気リスクが再びユーロ相場の重石となる可能性が出てくる。

ユーロドルと米独利回り格差の動向

ユーロドルと米独利回り格差の動向 チャート:Bloomberg / 10分足(30日16時~)/ 利回り格差:米独10年債利回り

ユーロドルのチャートポイント

連日の陰線引けと重要イベントを控えていることを考えるならば、ユーロドルの反発局面では引き続き1.09レベルの攻防が焦点となろう。ユーロドルが1.09台へ上昇しても、昨日の高値1.0913レベルおよび先週26日の高値1.0930レベルの売りに圧される展開を予想する。

一方、ユーロドルが続落する場合は、現時点での1月高安の23.6%戻し1.0824レベルのトライおよびブレイクとなるか?この点に注目したい。先週からサポートのポイントとして意識されている1.0840レベルの下方ブレイクは、23.6%戻しの水準をトライするシグナルとなろう。

ユーロドルが23.6%戻しの水準をも下方ブレイクする場合は、1.08以下の攻防となる展開を想定しておきたい。このケースでは、21日線(MA/1.0781レベル)の維持が焦点となろう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート チャート:TradingView / 日足(22年12月下旬~)

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