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JPモルガン、株価上昇再現なるか 13日決算発表 増収増益予想

JPモルガンは好決算が予想されるが、8月以降の株価はS&P500を下回る成績だ。ダイモンCEOは経営力を示せるか。

出所:ブルームバーグ

JPモルガン・チェースが13日に発表する2023年7-9月期決算は増収増益が見込まれている。米国の銀行業界の盟主として経営の安定性を示すと期待されている形だ。ただしJPモルガンの株価の値動きは決して好調ではない。株価は好業績だった4-6月期決算発表後に上昇したものの、8月以降は下落傾向になった。米国での金利水準の上昇が銀行経営のかじ取りを難しくする可能性もある中、ジェイミー・ダイモンCEOが経営力の高さを示して株価を上向かせることができるかが注目される。

JPモルガンの2023年7-9月期は総収入が18%増の予想

JPモルガンは13日午前7時(日本時間13日午後8時)ごろに7-9月期決算を発表する。決算会見は午前8時30分(同午後9時30分)からの予定。金融情報会社リフィニティブのデータによると、JPモルガンの7-9月期決算に関する市場予想は、総収入が前年同期比18.4%増の396.39億ドル。1株当たり利益は22.1%増の3.81ドルが予想されている。JPモルガンは過去14回の四半期決算のうち、2回で総収入が市場予想を下回った。1株当たり利益では3回、市場予想を超えられなかった。

JPモルガン・チェースの業績(総収入、1株当たり利益)のグラフ

JPモルガンの株価(JPM)は2021年10月につけた高値から、2022年10月の安値までの間に4割下落した。その後、株価は上昇基調となり、3月のシリコンバレーバンクの経営破綻後も堅調さを維持したが、夏以降は改めて下落基調に入っている。10月5日の終値は142.90ドルで、7月31日につけた直近の高値(157.96ドル)からの下落率は9.5%に達した。これはS&P500種株価指数(SPX)の同じ期間での下落率(7.2%)よりも悪い数字だ。

リフィニティブによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は9.50倍で、同じ金融大手のゴールドマン・サックス・グループ(GS、9.25倍)やバンク・オブ・アメリカ(BAC、8.01倍)よりも、やや割高な水準にある。一方、モルガン・スタンレー(MS、11.49倍)との比較では割安だ。アナリストが提示する目標株価の平均は169.10ドルで、現状よりも18%ほど高い。27人のうち6人が強い買い、12人が買いを推奨し、9人は維持を勧めている。

アメリカの金利水準上昇は銀行経営の難題

JPモルガンは5月に経営破綻したファースト・リパブリック銀行を買収するなど、健全経営による強固な財務基盤で知られる名門銀行。4-6月期決算でも事前予想を超える業績を示し、決算発表前から7月31日までの間に株価は6.1%上昇した。7-9月期もこうした流れを引き継いで、好決算を維持すると期待されているようだ。

しかし米国の金融市場で8月以降に鮮明となっている金利上昇は、銀行経営のかじ取りを難しくする可能性がある。通常、金利水準が上がれば銀行は融資の際の金利を高く設定することになり、収入が増えやすい。しかし同時に融資の原資としての預金を集めるため、預金金利を高くする必要も生じ、銀行にとってはコストアップにつながる。JPモルガンは4-6月期まで、融資業務の収入からコストを差し引いた金利収益が右肩上がりで増えているが、将来的にはこうした収益を維持できなくなるとの見方も示している。

JPモルガン・チェースの分野別収入のグラフ

また、金利水準が上がれば、銀行が保有している債券などの金融資産の価値は下がるため、財務の健全性が損なわれる側面もある。こうした構図は3月以降に相次いだ地銀破綻の背景となった。

JPモルガンのダイモンCEOは3日に公開されたブルームバーグ・テレビでのインタビューで、現在4%台で推移している長期金利(10年物米国債利回り)が8%になったとしても、JPモルガンとしては「対応することができる」と述べた。同時に、2022年2月から続くロシアとウクライナの戦争や、米国政府の財政支出拡大などが物価上昇要因となっていることには懸念を表明。「高金利や低成長にそなえるべきだ」と警鐘を鳴らしている。


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