株式と原油価格の動向に左右される通貨ペア
週明けはドル円、日米株式そして原油価格先物はギャップオープンとなりました。ドル円は引き続き株式にらみの展開となるでしょう。一方、原油価格にらみの通貨ペアとは?詳細はマーケットレポートをご参照ください。
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株式動向次第のドル円
週明け早朝にドル円は、重要サポートポイント104.40-50レベルを下方ブレイクし、安値104.21(IGチャート)を付ける局面が見られた。2018年3月安値104.55、2019年8月安値104.44と、変則的ながらもダブルボトムを形成した104円ミドル前後の水準を下方ブレイクしたこと、インプライドボラティリティ(1週間)が14%台まで急騰している状況、さらに米株のボラティリティの高止まりも考えるならば、今週のドル円はさらなる下値トライを警戒したい。
ドル円のトレンドは引き続き株式動向、特に米株の動向に左右されるだろう。株安トレンドが続く場合は、104円ブレイクおよびフィボナッチ・プロジェクション423.60%戻しの水準にあたる103.90レベルの維持が目先の焦点となろう。104.00にはビッドが観測されている。一方、株式市場が反発する局面では、ドル円もその動きに連動しよう。このケースでの焦点は、今月6日の欧州タイム以降、上値をレジスタンスし続けた105.60レベルの突破である。この水準すらトライできない状況、例えば105.00レベルで上値がレジストされる局面が続く場合、こちらも104円ブレイクのシグナルとして意識しておきたい。
ドル円チャート①
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ドル円チャート②
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原油価格次第の通貨とは?
週明けのNY原油価格先物は30ドル台前半のギャップオープンでスタートしている。
外為市場で注視すべきは、原油価格との相関性が高いカナダドルとロシアルーブルの動向である。実際にこれら通貨の対米ドル騰落率(月初来)を確認すると、カナダドルはマイナス1.43%、ロシアルーブルにいたってはマイナス6.7%下落している。新型ウイルスに対する警戒レベルがさらに上がる場合、世界経済の減速とそれに伴う原油価格の下落基調が続く展開となろう。このケースでの米ドル/カナダドル(USD/CAD)は、2018年12月後半の高値1.3665レベルまで米ドル高/カナダドル安が進行する可能性がある。一方、米ドル/ロシアルーブル(USD/RUB)はフィボナッチ・プロジェクション100%の水準にあたる76.00レベルまでの米ドル高/ロシアルーブル安の進行を警戒したい。
NY原油先物(WTI)チャート
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カナダドル/ロシアルーブルチャート
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