OpenAIが新モデル「GPT-4」公開 画像質問も可 マイクロソフト株上昇
OpenAIが新モデル「GPT-4」を公開した。出資元のマイクロソフトは検索サービスの一部にGPT-4を導入していることを明かし、株価が上昇した。
人工知能(AI)が人間のように対話に応じる会話型AIサービス「ChatGPT」の開発で注目を集めているOpenAIは14日、新しいAIモデル「GPT-4」をリリースしたと発表した。GPT-4は従来モデルよりも創造性が高いうえ、画像に関連づけた質問や長文による問いかけにも対応することができるという。OpenAIに出資するマイクロソフトは14日、同社の検索サービスBingの一部がGPT-4の機能に基づいて稼働していることを認め、株価が上昇した。
食材の画像からメニューを提案
OpenAIは同社のサイトでGPT-4の性能の高さを示す例を紹介。質問者が童話シンデレラのあらすじを単語をアルファベット順に並べた1文で説明するよう頼み、GPT-4が文章を作成するケースや、タマゴや小麦粉などの写真を示して「何が作れる?」と質問すると、GPT-4がパンケーキやクレープなどを提案するといったケースが示された。また、歌手のリアーナについて長文が書かれているウィキペディアのページのリンクを参照して、2月のスーパーボウルのハーフタイムショーの話題性を簡潔にまとめるといったこともできるという。
OpenAIはChatGPTの有料版にあたる「ChatGPT Plus」にGPT-4を導入したことも明らかにした。今後もアップデートを重ねていくという。
マイクロソフト株が2.7%上昇
一方、マイクロソフトは14日、同社のブログで、検索用に調整したGPT-4を採用していることを明らかにした。マイクロソフトは2月上旬、検索サービスのBingに会話型AIサービスの機能を盛り込んだ新バージョンを発表。「新バージョンのユーザーはすでにGPT-4の初期のバージョンを体験している」と説明している。
マイクロソフトの株価は14日、前日終値比6.87ドル(2.71%)高の260.79ドルで取引を終えた。上昇率は2月13日(3.12%)以来の大きさ。マクロソフトの株価は2月14日に直近のピークである272.17ドルを付けた後、3月1日には246.27ドルまで下落。その後は方向感を欠く展開となっていた。
AIサービスをめぐってはアルファベット傘下のグーグルも会話型AIサービス「Bart」を開発。半導体大手のNVIDIA (エヌビディア)はAI開発企業向けの事業を強化するとしている。
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