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日経平均株価は33年ぶりの高値を更新 内田洋行とロームが上昇

日本銀行が長期金利を低い水準で維持するとの見方から、日本株は上昇した。日経平均株価は33年ぶりの高値で取引を終え、内田洋行とロームも上昇した。

chart 出所:ブルームバーグ

6日の日経平均株価は4日連続で上昇し、33年ぶりの高値をつけて大引けとなった。内田洋行(8057)の株価は好予想の発表で上昇し、電子部品製造メーカーのローム(6963)は株式分割の発表が株価を押し上げる好材料となった。

米国では、6日のCBOE ボラティリティ指数(VIX)が5.2%下落し、2020年2月以来の低水準となった。S&P500ナスダックは小幅高となった。アップルの株価は5日に過去最高値を記録したものの、同日発表されたApple Vision Proの価格が大衆向けではないとの懸念から小幅安となった。

7日の米ドル/円相場は139円前後で取引された。

当初は低かったものの、回復した日経平均株価

日本株は6日の取引が始まると下落したものの、0.9%高で取引を終えた。厚生労働省が発表した4月分の毎月勤労統計調査で、実質賃金が前年比で3%下落したことから、日本銀行が長期金利を低く抑えるとの見方が広がり、買い気配が広まった。一方、銀行株は低金利が続く見込みから低迷した。

同日には数多くの株価が値上がりした。例えば、衣料品大手のファーストリテイリング(9983)は前日終値より低い33,920円で取引を始め、34,890円の高値をつけた後、1.73%高の34,750円で取引を終えた。日経平均株価も同じような動きとなり、1990年7月19日以来最高値の32,506円78銭で取引を終えた。

内田洋行とロームが最高値を記録

内田洋行は内田小太郎氏が1910年に中国・大連で創業した会社で、当初は測量・製図器械を販売していた。現在では3つの事業を主に展開しており、教育機関や自治体にIT・コミュニケーション技術を提供する公共関連事業分野、オフィス家具などを販売するオフィス関連事業分野、ビジネスシステムやソフトウェアを開発する情報関連事業分野に分かれている。同社は5日、2023年7月期の純利益予想が18.4%高の53億円となることを発表した。この上方修正が好材料となり、同社の株価は6日に6.58%上昇し、5,980円をつけて52週高を更新したのち、5,670円で取引を終えた。

半導体機器メーカーのロームは5日、1対4の株式分割を2023年10月1日付で行うことを発表した。理由としては、1株あたりの値段を下げることにより、流動性の向上と投資家層のさらなる拡大を目指すことを挙げている。このニュースを受け、同社の株価は6日に3.78%上昇し、年初来最高値をつけた後12,640円で取引を終えた。

7日の日経平均株価は大幅修正が入り、1.82%安の31,913円74銭で取引を終えた。ロームの株価は1.54%安の12,445円、内田洋行は0.71%高の5,710円となった。

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