大阪ガスは利益予想の上方修正で52週高を更新
大阪ガスの株価は利益予想の上方修正で52週高を更新した。米テック株の上昇は日本株にも波及した。この記事で取り上げる銘柄は、時価総額に基づいて選ばれています。
大阪ガス(9532)の株価は、決算予想を上方修正したことで52週高を更新した。一方、日本株は米テック株の決算の影響を大きく受けた。
米テック株は23日に反発したもの、24日はほぼ横ばいで大引けとなった。テスラ(TSLA)CEOのイーロン・マスク氏が決算発表で、低価格な電気自動車(EV)の新モデルの生産を2025年初めまでに開始すると発言したことで、同社株は12%上昇した。投資家やトレーダーは、取引時間後のメタ(META)の決算発表や、週後半のマイクロソフト(MSFT)やアルファベット(GOOGL)の決算発表に注目している。
25日の米ドル/円相場は、155円前後で取引された。米連邦準備制度理事会(FRB)が長期金利を維持するとの見方から、円相場は夜間の取引で1990年6月以来初めて155円の心理的な壁を越えた。
ハイテク株を筆頭に、日本株が回復
24日の日経平均株価は、米国株の回復や米テック株の好決算への期待から上昇し、2.4%高の38,460円8銭に達した。東京エレクトロン(8035)が7.1%上昇するなど、半導体関連銘柄も反発したほか、トヨタ自動車(7203)が3%上昇するなど、輸出が多い自動車株も好調であった。
投資家の関心は米テック株の決算、米国内総生産(GDP)統計、そして26日に閉幕する金融政策決定会合に向かっている。
大阪ガスは、利益予想の上方修正で52週高を更新
大阪ガスはガスや電気などのエネルギー製品・サービスを国内外で提供している。1897年に35万円の資本金で創業した後、1905年から天然ガスの供給を手掛け、1977年にはインドネシアから液化天然ガス(LNG)の輸入を始めた。2018年にはDaigasグループへ社名変更した。
同社は国内で都市ガスの製造・販売を行っているほか、ガス機器、LNG、液化石油ガス(LPG)、産業ガスも販売している。国内電気事業では、発電と電気の販売をし、海外エネルギー事業では石油や天然ガス、エネルギー供給やLNG輸送の開発や投資を行っている。非エネルギー部門であるライフ&ビジネスソリューション事業では、不動産の開発及び賃貸、情報処理サービス、ファイン材料及び炭素繊維材製品の開発・販売を手掛けている。
同社の国内エネルギー事業は、2030年度までに1000万件以上の顧客アカウントを獲得することを目指しており、2018年度から2030年度の累計で5200億円の成長投資を行うとしている。
4月22日には2024年3月期の決算見通しの修正を発表し、純利益を1160億円から1325億円へと上方修正した。ガス事業、LNG販売事業及び電力事業や、海外エネルギー事業での増益が理由だとしている。
この上方修正は市場の期待を上回るもので、同社の株価は23日、52週高の3,562円に達した後、前日比4.8%高となる3,510円で取引を終えた。
メタが人工知能(AI)事業のコスト増加と市場予想を下回る第2四半期見通しを発表したことで、25日の日経平均株価は2.2%安の37,628円48銭まで下落した。同社の株価は決算発表を受け、時間外取引で約15%下落している。
大阪ガスの株価は1.2%安3,430円で大引けとなった。年初来では16.5%の上昇となっている。
過去の値動きは将来の株価動向を示すものではありません。
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