日清製粉は、ブラックロックの5.04%保有報告で株価が上昇
大手資産管理会社ブラックロックが日清製粉の大量保有を報告したことで、同社の株価は4日連続で上昇し52週高を更新した。*この記事で取り上げる銘柄は、時価総額に基づいて選ばれています。
日本株が8月第3週からある程度の回復を見せる中、ブラックロック・ジャパンが大量保有を報告した日清製粉グループ(2002)の株価が上昇している。同社の株価は4日連続で上昇し、52週高を8月23日に更新した。
米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が長期金利の高止まりを継続させるとの不安から、ダウ・ジョーンズとS&P500はわずかに値下がりした。21日に8%以上高騰したエヌビディア(NVDA)の株価は、22日に481.87ドルの上場来最高値をつけたものの、2.77%安で同日の取引を終えた。トレーダーや投資家は、23日の大引け後に発表される同社の四半期決算と通期見通しに熱い視線を注いでいる。
23日の米ドル/円相場は145円前後で取引された。
難所を乗り越え、日本株は回復傾向に
22日の日経平均株価は2日連続で上昇し、8月第3週に2ヶ月半にも及んだ低迷からの回復を続けた。長期金利の上昇が貸付からの利益見通しを高めたため、銀行は最も上昇したセクターとなった。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株価は、共に3%以上上昇した。
また、半導体検査機器を製造するアドバンテスト(6857)の株価は4.6%上昇し、日経平均の中で最も上昇率が高い株となった。同社はエヌビディアのサプライヤーでもある。
日清製粉は、ブラックロックの5.04%保有報告で株価が上昇
日清製粉グループは、高品質な小麦粉を国内生産で安定供給することを目的として、1900年に創業した。当初は製粉グループであったが、今ではその他にも3つの事業を展開している。
食品事業ではプレミックスやパスタ、パスタソースなどを製造している上、酵母やバイオ事業も運営している。中食・惣菜事業では調理済みの白米や麺、冷凍惣菜などを扱っている。
その他事業の傘下にはエンジニアリング事業とメッシュクロス事業を抱えている。エンジニアリング事業の核となるのは粉体加工となる。メッシュクロス事業はふるい網から始まっており、今では高精細なスクリーン印刷用メッシュクロスや通信などに使われる産業用資材を製造している。
同社は欧州、北米、アジア、オセアニアに事業所を構えており、全世界で8,900人の従業員を擁している。2023年3月期通期の売上高は7987億円で、2024年度の見通しは8200億円となっている。中期経営計画の最終年となる2027年度には、9000億円の売上高と480億円の営業利益を目指している。
日清製粉の株価は、ブラックロック(BLK)の日本法人であるブラックロック・ジャパンが18日付で大量保有報告書を財務局に提出したことを受け、上昇している。ブラックロックは世界有数の資産管理会社で、ブラックロック・ジャパンは共同保有者と合わせ、同社株の5%強を保有している。
同社の株価は4日連続で上昇しており、23日には1,891円の52週高をつけた後、1,880円で取引を終えた。
23日の日経平均株価は、0.48%高の32,010円で大引けとなった。三菱UFJフィナンシャルグループは小幅高となり、三井住友フィナンシャルグループは0.49%高となった。アドバンテストも小幅高となり、19,350円で取引を終えた。
(過去の値動きは、将来の値動きを示すものではありません。)
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