ドル円とポンド円の展望
円安の進行と米金利の反発基調を受け、ドル円は133円台へ上昇してきた。一方、クロス円ではポンド円がドル円の動きに連動し、テクニカルの面で分岐点に差し掛かっている。目先の展望は?注目すべきチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
ドル円とポンド円の展望
ドル円の見通しとチャートポイント
134円台のトライが焦点に
円安が続いていることでドル円(USDJPY)は昨日、133円台へ到達した。IG為替レポートで何度も取り上げてきた50日MAにサポートされ、かつ半値戻しの水準132.70レベルをローソク足の実体ベースで難なく突破した状況を考えるならば、今のドル円の地合いは強い。この点は、MACDとモメンタムの動きも示唆している。
円安トレンドに加えて、米債市場で利回りの反発基調が続いていることも考えるならば、今日のドル円も上値トライを意識したい。目先の焦点は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準133.99レベルのトライおよびブレイクとなろう。この水準の攻防は、134円台へ上昇できるかどうか?の攻防でもある。
ドル円が134円台に到達する場合は、昨年12月下旬から今年1月上旬にかけて相場の上昇を止めた134円ミドルの攻防となるかどうか?この点が焦点として浮上しよう。
一方、ドル円の反落局面では、50日MAの “サポート転換” が焦点となろう。この状況が確認される場合は、134円を目指すトレンドを意識したい。
逆に50日MAをあっさりと下方ブレイクする場合は、21日MAの維持が焦点となろう。この移動平均線はレジスタンスからサポートへの転換が確認されている。今日現在、130.60台まで上昇している。
ドル円のチャート
ポンド円の見通しとチャートポイント
163円台の上昇が焦点に
ドル円(USDJPY)の上昇に連動し、ポンド円(GBPJPY)も上値トライのムードが高まっている。
直近の動きを確認すると、14日のIG為替レポートで取り上げた50日MAだけでなく、レジスタンスポイントの161.80レベルをもローソク足の実体ベースで難なく突破してきた。ドル円と同じく、MACDとモメンタムも今の地合いの強さを示唆する動きが見られる。
一方、14日はポンドドル(GBPUSD)で長い上ヒゲが示現した(日足ローソク足)。景気リスクが再びポンドドルの重石となる可能性があること、そして米利上げ政策の長期化が意識されている状況も考えるならば、ポンドドルは上値の重い状況が続くことが予想される。ゆえに、ポンド円のさらなる上値トライはドル円の動向次第となろう。
そのドル円は円安と米金利の反発基調にサポートされ、134円のトライが焦点として浮上している。よってポンド円も上値のトライ、具体的には半値戻しの水準162.32のトライおよびブレイクを意識する局面にある。このテクニカルポイントは、昨年12月28日に相場の反発を止めた経緯がある。
ポンド円が半値戻しの水準(162.32レベル)の突破に成功する場合は、163円台の攻防へシフトする展開が予想される。
一方、ポンド円の下落局面では、ドル円と同じく50日MAの “サポート転換” が焦点となろう。この移動平均線をあっさりと下方ブレイクする場合は21日MAの攻防に注目したい。この移動平均線はレジスタンスからサポートへ転換するムードが出ており、今日現在は160.00付近で推移している。ゆえにこの移動平均線の攻防は、160円台を維持できるかどうか?の攻防でもある。
ポンド円のチャート
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