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ドル円とユーロドルの焦点およびチャートポイント

サマリー:『米金利がドル円のトレンドを左右する状況が続いている。それはユーロドルも同じである。1.7%の攻防が米金利の焦点。ドル円とユーロドルのチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

ドル円の焦点

19日の米国市場は株安となった一方で、長期金利(以下では米金利)は1.692%まで反発した。

リスク回避で下落基調にあったドル円(USDJPY)は米金利の動きに追随し、109.33まで上昇する局面が見られた。

昨日の米金利とドル円の動きをチャートで確認すると、トレンドが見事に一致している。米株安による円買いよりも、米金利の上昇によるドル買いの勢いの方が強かった事実は、米金利がドル円のトレンドをけん引していることを示している。

米金利とドル円のチャート

米金利とドル円のチャート

インフレ懸念が意識される中、米金利が1.7%の水準を明確に突破する展開となれば、4月以降レジスタンスのポイントとして意識されている109.80レベルをブレイクし、110.00をトライする展開を予想する。

一方、米金利の上昇が1.7%前後で抑制されるケースでのドル円は、金利の上昇局面で109.80レベルをトライする展開が見られても、この水準前後で反落すると予想する。

一方、下値の焦点は50日EMAであることがはっきりしてきた。

昨日の日足ローソク足は長い下ヒゲ付きの陽線引けとなった。安値は108.56レベル。ちょうど50日EMAが推移するレベルで相場が反転した事実は、このEMAが市場参加者から重要なテクニカルラインとして意識されていることを示唆している。
米金利が低下する局面では、引き続き50日EMAでの攻防を注視したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルの焦点

ユーロドル(EURUSD)も米金利の動向に左右される展開となっている。昨日はドル円と同じく米金利の反発に連動し、NYタイム以降は米ドル買い優勢の展開となった。日足チャートを見ると、ローソク足では大陰線が示現し、1.22台をあっさりと下方ブレイクした(安値1.2158)。

昨日の動きで注目すべき点は、2月の高値1.2242レベルと同じく、今回も1.2240台で反落したことである(昨日の高値1.2244)。この反落により、市場関係者は1.2240レベルでの上値の重さを確認することになった。
よって、米金利が再び低下する局面では、この水準がレジスタンスのポイントとして意識されると予想する。
1.2240レベルを完全に突破する場合、次の上値ターゲットは1.2350レベルと予想する。

一方、米金利が1.7%の水準を突破するケースでは、ユーロドルの反落を予想する。

まずはフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1.2116の維持(1.21台の維持)が焦点となろう。

この水準を下方ブレイクする場合は、38.2%の水準1.2037の攻防を予想する。すぐ上の水準には、4月以降相場をサポートし続けている50日EMA(今日現在1.2042レベル)が推移している。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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