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【ドル円 (USD/JPY)】上値の焦点は151.65レベル、下値の焦点は151.00レベル

根強い円安トレンドにあるなかで、ドル相場は米金利が低下しても底堅さを維持している。この状況を考えるならば、ドル円(USD/JPY)は上値トライを意識する状況が続いている。注目しておきたい今日のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・外為市場は次の材料待ちのムードにある
・ドル円は上値トライを意識する状況が続く、まずは151.65レベルの攻防に注目
・151.60台を完全に突破すれば、151.80台と151.90レベルのトライを意識したい
・ドル円が反落してもその幅は限定的となろう、目先は151.00レベルの維持が焦点に


外為市場の動向:次の材料待ちムード

26日の外為市場はスイスフラン売り優勢の展開となった。米ドル相場は底堅く推移したが、対スイスフランと南アフリカランド以外の通貨での上昇幅は限定的だった(下のチャートを参照)。

また、この日の円相場は強弱まちまちの展開となり明確な方向感は見られなかった。外為市場は、次の材料待ちのムードにある。

米ドル相場の動向:3月26日

米ドル相場の動向:3月26日 ブルームバーグのデータで作成

ドル円(USDJPY):焦点は151.65レベルの攻防、下落幅は限定的か

上値トライを意識する状況が続く
ドル円(USD/JPY)は、根強い米ドルの買戻しと円安基調にサポートされ、151円台で底固めのムードにある。

通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、ジワリとドルプットへ傾くムードにあるが、今のところ大きな変動は見られない。

一方、今月の下旬以降、低下基調へ転じている予想変動率は現在、低い水準で安定的に推移している(下のラインチャートを参照)。

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率の動向:日足23年10月以降

ドル円のリスクリバーサルと予想変動率の動向:日足23年10月以降 ブルームバーグのデータで作成


日足チャートでドル円の動向を確認すると、依然として5日線を意識する状況にある。同じ短期の移動平均線である10日線も150円台へ上昇している(今日現在150.58レベル)。

ストキャスティクスとRSIはともに短期的な相場の過熱感を示唆する状況にある。しかし、デッドクロスから低下トレンドへ転じる状況はまだ確認されていない(下の日足チャート、赤矢印を参照)。

上で述べた状況を総合的に考えるならば、今日のドル円も上値トライを意識したい。

ドル円のチャート:日足23年11月以降

ドル円のチャート:日足23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成


まずは151.65レベルのトライに注目
ドル円(USD/JPY)の上昇局面で注目したいのが、先週22日の欧州タイムに相場の戻りを止めた151.65レベルの攻防である(下の1時間足チャート、緑ラインを参照)。

昨日は、すぐ下の水準151.60レベルで上昇が止められた。これらの動向を考えるならば、151.60-65レベルをレジスタンスゾーンと想定しておきたい。

次の焦点は151.80台と151.90レベルの攻防
ドル円(USD/JPY)が上で述べたレジスタンスゾーンを完全に突破する場合、次の焦点は151.80台のトライとなろう。先週の日米金融政策会合の後、この水準がレジスタンスのポイントとして意識されている。

ドル円が先週22日の高値151.85レベルまで到達する場合は、重要なレジスタンスの水準である151.90レベルのトライおよびブレイクアウトを想定しておきたい。

ドル円のチャート:1時間足3月20日以降

ドル円のチャート:1時間足3月20日以降 TradingView提供のチャートで作成


反落の局面では短期サポートラインの攻防に注目したい
一方、ドル円(USD/JPY)が反落する場合、最初に注目したいのが短期サポートラインの攻防である。このラインは本日、151.40レベルから151.65レベルの間で推移する。

このラインの下方ブレイクは、昨日相場をサポートした151.20レベルをトライするシグナルと想定しておきたい(下の1時間足チャート、赤矢印を参照)。

ドル円が151.20レベルをも下抜ける場合は、国内サイドから円安のけん制発言が飛んできた際に意識された水準、フィボナッチ・エクステンションの半値戻し151.08レベルの再トライが焦点として浮上しよう(下の1時間足チャート、赤矢印を参照)。

時間足のストキャスティクスとRSIは「デッドクロス→低下基調」へ転じつつある(下の1時間足チャートを参照)。この状況が明確になる場合は、上で述べた短期サポートラインをトライする展開を想定しておきたい。

しかし、根強い円安トレンドが続くなかで米金利が低下しても米ドル相場が底堅さを維持している状況を考えるならば、ドル円の下落幅は限定的となることが予想される。フィボナッチ・エクステンション61.8%の水準150.90レベルの存在も考えるならば、今は151.00前後で反発する展開を想定しておきたい。

ドル円のチャート:1時間足3月20日以降

ドル円のチャート:1時間足3月20日以降 TradingView提供のチャートで作成

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