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【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント

欧州中央銀行(ECB)が理事会を開く。焦点は今後の政策動向にある。この先、米欧の景況感格差が主要なテーマとなる場合は、ユーロドル(EURUSD)の下値トライを警戒したい。今日の見通しとチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※目先のドル円の展望については、こちらのレポートをご覧ください


サマリー

・今日は欧州中央銀行(ECB)理事会がユーロドルの変動要因となろう
・今後米欧の景況感格差がテーマに浮上する場合は、ユーロドルの下落要因に
・注目しておきたい上下のチャートポイントについて


欧州中央銀行(ECB)イベントとユーロ売り

26日に欧州中央銀行(ECB)が理事会を開く。ラガルドECB総裁はデータ次第の姿勢を維持し、追加利上げの可能性を排除していない。

しかし短期金融市場では、今回の理事会での政策金利の据え置きが完全に織り込まれている。そして、ECBの利上げサイクル終了を織り込む状況にもある。

長引く高インフレと金融引き締め政策による域内景気の先行きリスクを考えるならば、ラガルドECBはインフレの抑制から景気の対応に政策の軸足をシフトさせる可能性がある。

ラガルドECB総裁が景気重視の必要性に言及する場合、ユーロドル(EUR/USD)はこの先、米欧の景況感格差が重要なテーマとなることが予想される。

今週24日に発表された10月の購買担当者景気指数(PMI)速報値の状況を考えるならば、景況感の勝負では米国に分がある。今回のECBイベントは、ユーロ売りの要因として警戒しておきたい。

欧米の購買担当者景気指数(PMI)の動向:月次 22年以降

欧米の購買担当者景気指数(PMI)の動向:月次 22年以降 ブルームバーグのデータで作成

注目しておきたい上下のチャーポイントは?

ユーロドル(EUR/USD)のトレンドを日足チャートで確認すると、50日線とトレンドチャネルの上限で見事に反発が止められた。景況感の面だけでなく、テクニカルの面でもユーロドルは下値トライを意識する状況にある。

今回のECBイベントが、予想どおりユーロ売りの要因となる場合は、21日線(今日現在1.0560レベル)とトレンドチャネルの下限(今日現在1.0555レベル)の攻防が焦点となろう。

ユーロドルがこれらのラインを難なく下方ブレイクする場合は、1.05レベルを視野に下落幅の拡大を想定しておきたい。

ユーロドルが再び1.04台の攻防となる場合は、今月3日の安値水準1.04ミドルのトライと維持が焦点となろう。

ユーロドルが1.04台へ下落しても、1.04ミドルをトライすることなく反発する場合は、1.05レベルが相場の戻りを止めるかどうか?この点も確認したい。

上の状況が確認される場合は、ユーロドルの地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。ゆえに、明日以降の1.04ミドルのトライおよびブレイクアウトを警戒したい。

一方、ユーロドルが反発する場合は、上で述べた50日線(今日現在1.0665レベル)のトライが焦点となろう。この移動平均線を上方ブレイクする場合は、トライアングル上限(今日現在1.0705レベル)のトライが次の焦点となろう。

これらテクニカルラインで再び相場の戻りが止められる場合は、やはり地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

一方、ユーロドルがトレンドチャネルの上限を突破しても、レジスタンスの水準へ転換する可能性のある1.0750レベルで相場の戻りが止められる展開を想定しておきたい。

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

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