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ポンド円 (GBP/JPY):目先の見通しとチャートポイント

英中銀のベイリー総裁は6日、利上げサイクルの終了が近づいていることを示唆した。ポンド円はドル円の上昇にサポートされているが、上値の水準がジリジリと切り下がっている。目先の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・英中銀のベイリー総裁は、利上げサイクルの終了が間近であることを示唆した
・ポンド円はドル円の上昇にサポートされているが、その水準は徐々に切り下がっている
・ポンド円の下落局面では183.30レベルの攻防に注目したい
・ポンド円の反発局面では短期レジスタンスラインの突破が焦点となろう


短期レジスタンスを形成
ポンド円(GBP/JPY)は現在、ドル円(USD/JPY)の上昇にサポートされている。

しかし、8月下旬以降のトレンドを確認すると、上値の水準がジリジリと切り下がる状況にある。そして、現在は短期レジスタンスを形成しつつある。MACDのトレンドも強気の地合いが後退気味であることを示唆している。

183.30レベルと50日MAの維持
こちらのレポートで述べたとおり、ポンドドル(GBP/USD)は下値トライを意識する状況にある。ドル円の堅調地合いはポンドドルの下落圧力を相殺するだろう。しかし、短期レジスタンスを形成しつつある現在の状況は、ポンド売りの圧力が対円でも次第に高まっていることを示唆している。

ベイリー総裁が、利上げサイクルの頂点に「かなり近づいている(much nearer)」と述べたことも考えるならば、今後ポンド売り圧力は次第に高まる可能性があろう。

ゆえに目先のポンド円は、下値のトライと新たなサポートの水準を見極めることが焦点となろう。

ポンド円の下落局面で注目したいのが、183.30レベルの維持である(下の日足チャートを参照)。この水準は、レジスタンスからサポートへの転換が確認された重要なチャートポイントである。

50日MAがすぐ下の水準(今日現在、183.07レベル)まで上昇している状況も考えるならば、183円台の維持がポンド円の重要な焦点となろう。

ドル円が現在の上昇トレンドを維持し続ける間は、183円の前半が新たなサポートの水準として意識される可能性があろう。

フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準184.30レベルの下方ブレイクは、183.30レベルや50日MAをトライするシグナルと想定しておきたい。

反発の局面では短期レジスタンスラインの突破が焦点に
一方、ポンド円(GBP/JPY)が上で述べたサポートの水準を維持して反発する場合は、短期レジスタンスラインの突破が目先の焦点となろう。このラインは今日現在、185.60レベルで推移している。

ポンド円がこのラインを完全に突破する場合は、8月23日以降レジスタンスの水準として意識されている186.00レベルのトライおよびブレイクアウトが次の焦点となろう。

ポンド円のチャート:日足 7月以降

ポンド円のチャート:日足 7月以降 TradingView提供のチャートで作成

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