ドル円の見通しとテクニカル分析
ドル円は再び反発ムードにある。しかし景気リスクが意識され米金利が低下基調を維持していることを考えるならば、ドル円の上昇局面では戻り売りを警戒しておきたい。3月米雇用統計後の展望は?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※3月米雇用統計と外為市場の展望についてはこちらのレポートをご覧ください。
※ユーロドルの見通しについてはこちらのレポートをご覧ください。
上昇しても戻り売りを警戒
ドル円(USDJPY)は短期サポートラインをかろうじて維持する状況が続いているが、10日MA(131.94レベル)がレジスタンスとして意識されている。MACDはゼロライン以下で横ばい推移となっている。一方、リスクリバーサルに大きな変化は見られないが、ドルプット優勢の状況が続いている。これらの動向を総合的に考えるならば、今のドル円は短期的な反発と新たなレジスタンスの水準を探る状況にある。
3月米雇用統計がリスク選好の要因、または米ドル買いの要因となる場合、ドル円はレジスタンスとして意識されている10日MA(131.93レベル)の突破と21日MA(132.24レベル)をトライする展開が予想される。後者の移動平均線(21日MA)を突破する場合は、日足ローソク足の実体ベースで相場の戻りを何度も止めている133.00レベルを視野にドル円の上昇幅拡大が予想される。
だが、今日は海外市場が休場で市場参加者が限られる。このため、ドル円の上昇幅が拡大しても一過性で終わり、すぐに反落する可能性がある。そして景気の先行きリスクと米金利の低下基調が続く可能性が高まっている状況も考えるならば、来週以降もドル円の上昇局面では戻り売りを警戒しておきたい。
ドル円の日足チャート
ドル円とリスクリバーサルのチャート
反落局面での注目ポイント
一方、3月米雇用統計が今日以降、ドル円(USDJPY)の下落要因となる場合は短期サポートラインのブレイクを想定しておきたい。このラインは今日現在、131.00レベルで推移している(上の日足チャートを参照)。
ドル円が短期サポートラインをブレイクし130円台へ反落する場合は、今週5日の安値130.62レベルの攻防が焦点として浮上しよう。
ドル円がこのサポートポイント(130.62レベル)をもブレイクする場合は、IG為替レポートで何度も取り上げてきたフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準130.40レベルのトライを想定しておきたい(上の日足チャートを参照)。
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