ドル円の見通しとテクニカル分析
ドル円は10日MAと21日MAの間で売り買いが交錯している。今日は日銀イベントと3月の米国インフレ指標でどちらの移動平均線をブレイクするのか?この点に注目したい。新たなトレンドが発生するテクニカルポイントとは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※日銀イベントと円相場の展望についてはこちらのレポートをご覧ください
2つの移動平均線での攻防が続く
ドル円(USDJPY)は昨日、円安にサポートされ10日MA(134.06レベル)をブレイクする局面が見られた。しかし、ローソク足の実体ベースでの突破には失敗した。ドル円の反発局面で10日MAがレジスタンスとして意識され続ける場合は、下値トライを警戒する状況が続くと予想する。
一方、下落の局面では21日MA(133.30レベル)がサポートラインとなっている。ゆえに今日もどちらの移動平均線をトライしブレイクするのか?この点がドル円の焦点となろう。
ドル円のチャート
移動平均線ブレイク後の焦点
日銀イベントや米国のインフレ指標でドル円が10日MAの上方ブレイクに成功する場合は、強固なレジスタンスとして相場の上昇を止めているフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準134.75レベル、135.00レベルそして3月15日と4月19日の高値135.10前後のトライが焦点として浮上しよう。
一方、日銀イベントや米国のインフレ指標がドル円の下落要因となれば、21日MAのトライおよびブレイクを想定しておきたい。
21日MAブレイク後の反発局面で、この移動平均線がレジスタンスラインとして意識される場合は、来週以降、短期サポートラインを視野にドル円の下落幅が拡大する展開を警戒したい。
新たなトレンドの発生シグナル
134.75-135.10のレジスタンスゾーンを完全に上抜けるのか?それとも上昇相場を象徴する短期サポートラインを下抜けるのか?いずれにせよ、いずれかの水準を完全にブレイクアウトする場合は、ドル円の新たなトレンドが発生するシグナルと捉えておきたい。
なお、通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、1ヶ月(1M)と3ヶ月(3M)のそれらはドルプットへの傾きが若干ながら後退している。しかし、ドルプットの状況は続いている。ゆえにドル円の上昇局面では、上で述べたレジスタンスポイント(10日MA、134.75レベル、135.00レベル、135.10レベル)で反落する展開を警戒しておきたい。
ドル円とリスクリバーサルのチャート
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