『株高/米金利反発』の局面では豪ドル円に注目 / 豪ドル/米ドルのチャートポイント
今日のポイント:『株高と米金利が反発する局面では豪ドル相場に注目したい。豪ドル円と豪ドル/米ドルのチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
『株高/米金利反発』の局面では豪ドル円に注目
米株の需給が徐々に改善しつつある。週明け26日の米国株式市場は、ダウ平均こそ小幅に下落したがS&P500とナスダック総合株価指数は最高値を更新する展開となった。
今の米株で筆者が注目している点はグロース株の堅調さである。
昨日の米長期金利(以下では米金利)は、一時1.6%に迫る反発が見られた。
米金利の上昇はグロース株にとってネガティブな要因だが、それらが堅調地合いを維持している今の状況は、投資家のリスク選好スタンスが根強いことを示唆している。
米株の需給が改善傾向にあり、かつ米金利の低下圧力が後退する状況では円安の圧力が高まり安い。『株高→円安』のトレンドに加えて、米金利の下げ止まりを背景にドル円の下落も止まるからだ。
この状況で筆者が注目する通貨ペアは、リスク選好相場との連動性が高い豪ドル円(AUDJPY)である。日足チャートで直近の動向を確認すると、50日指数平滑移動平均線(EMA/今日現在83.27レベル)でサポートされ、緩やかながらも上昇トレンドを維持している。
この50日EMAは、昨年の11月から豪ドル円をサポートしてきた経緯がある。
そのEMAがサポーラインとして意識されている現在の状況は、豪ドル円の底堅さを示唆している。このタイミングで米株高トレンドが続く場合、豪ドル円は85ドルをトライする展開を想定したい。
豪ドル円のチャート
豪ドル/米ドルのチャートポイント
米金利の上昇が抑制されているため、現在のドル円(USDJPY)に上昇幅の拡大は期待できない。よって、豪ドル円のトレンドは、豪ドル/米ドル(AUDUSD)の動向に左右されよう。
豪ドル/米ドルの動向を日足チャートで確認すると、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準0.7828レベルがレジスタンスのポイントとして意識されている。
市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は上昇基調にある。
株高トレンドが続く場合は、61.8%のトライおよび突破を予想する。
このケースでは、豪ドル円(AUDJPY)の85.00トライを想定したい。
しかし、豪ドル/米ドルの予想変動率(1週間)は8%台と低い水準で推移している。
61.8%の突破に成功しても、一気に0.80を目指す可能性は現時点で低い。
先月18日の高値0.7852レベルで反落する展開を警戒したい。
一方、米株が調整売りとなる局面では、50日指数平滑移動平均線(EMA/今日現在0.7701レベル)の維持が焦点となろう。
このEMAは、今月22日の下落を止めた経緯がある。また、2月の急落時や3月中旬の下落時にも相場をサポートした経緯がある。
豪ドル/米ドルのチャート
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