S&P500種は年内に4300へ 好決算受けクレディ・スイスが予想引き上げ
S&P500種株価指数は年末までに4300に到達する可能性がある。クレディ・スイスが予想した。指数採用企業の20年第4四半期の業績が予想以上に強かったことと、ワクチン接種による経済活動の再開を理由に挙げている。
S&P500種株価指数は年末までに足元の水準からさらに10%近く上昇し、4300に到達する可能性がある。クレディ・スイスが予想した。指数採用企業の2020年第4四半期の業績が予想以上に強かったことと、ワクチン接種による経済活動の再開を理由に挙げている。
クレディ・スイスが目標を上方修正するのは過去2カ月で2度目。1月に4050から4200に引き上げていた。
S&P500種の24日終値は3925.43。12日に終値ベースでの最高値3934.83を付けている。
クレディ・スイスは23日付のリポートで、経済活動の再開、大型の景気刺激策、米連邦準備制度理事会(FRB)の非常に緩和的な政策をもってすれば、21年の国内総生産(GDP)が過去35年間のどの時点よりも熱を帯びると予想するのは至極当然との見解を示し、ウォール街の米GDP成長率予想のコンセンサスは6.1%だと付言した。
クレディ・スイスによれば、GDPの1%の伸びは企業に2.5~3%の増収をもたらし、増益率は営業レバレッジによりさらに大きくなる。また、金利の上昇(金融セクターにとっての恩恵)と銅と石油の価格の上昇(エネルギーや素材セクターにとっての恩恵)が、好ましい背景を一段と強化するという。
予想EPS引き上げ
クレディ・スイスによると、S&P500種採用企業の20年第4四半期の1株あたり利益(EPS)の合計は予想を17%上回り、さらに見通しに反して前年同期比で増加した。このことから、利益予想を引き上げる必要性が生じたという。
クレディ・スイスはS&P500種採用企業のマクロベースでの予想EPSを21年については175ドルから185ドル、22年は200ドルから210ドルに上方修正した。
これに対して22年の予想EPSの市場のコンセンサスは198ドル。
クレディ・スイスの分析によると、足元の21年の予想EPSに基づくS&P500種の株価収益率(PER)は約22倍で、年末時点での22年の予想PERは20倍強になっているとみられる。
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