S&P500は年末4500、22年上期末は4650に UBSが予想引き上げ
S&P500種株価指数は21年を4500で終える可能性がある。UBSが新たな予想を発表した。企業の増益は継続するとし、目標水準を従来の4400から引き上げた。22年上期末は4650を見込む。
S&P500種株価指数は2021年を4500で終える可能性がある。UBSが新たな予想を発表した。企業の増益は継続するとし、目標水準を従来の4400から引き上げた。22年上期末は4650を見込む。
S&P500種は12日の米株式市場で4384.63(終値)と過去最高値を更新した。
UBSは13日付のリポートで、12日時点でS&P500種は年初来の上昇率が16.7%に達し、20年3月の安値を96%上回っているとし、一部投資家は今後の上昇に懸念を抱いていると指摘した。
一方、UBSは企業の増益が株価を支える構図に変化はないとの見方を示す。21年4~6月期のS&P500採用企業の利益について、コロナ禍で業績が大きく落ち込んだ前年同期との比較で80%増になると予想。市場予想の平均を15%上回ると見込んでいる。
UBSは企業の増益は年を越して継続すると予想する。在庫が低水準で推移しており、顧客需要の高まりに応えるための積み増しを迫られることを理由の1つに挙げている。人件費や輸送費などのコストの増加が増収により十分に補われていることも好調な業績を支える要因になっている。
さらに、家計のバランスシートが健全であることも、今後の消費者支出を占う上で重要という。
UBSは21年のS&P500採用企業の増益見通しを40%で据え置いた。
一方、22年については10%に引き上げた。これは法人増税による4~5%の引き下げを加味しての予想という。
バリュー株が上昇主導へ
UBSは今後の株価の上昇はエネルギーや金融などのバリュー株が主導するとみる。国内総生産(GDP)の伸びが平均を上回る局面においては、バリュー株の上昇率がグロース株を上回る傾向が大きいという。
1~3月期の米実質GDP(季節調整済み)は、前期比年率換算で6.4%増加した。UBSによると、4~6月期についてエコノミストは9.2%増を見込んでいる。また、成長率分析で定評のあるアトランタ地区連銀は10.3%増を予想している。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。