コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米国株の見通しに爆弾? S&P500割高感バブル級 エヌビディア復調

S&P500は最高値更新を継続。エヌビディアも4週ぶりに上昇し、見通しは明るい。ただ、S&P500のPBRは24年半ぶりの高水準になっている。

米国株の見通しに爆弾? SP500割高感バブル級 エヌビディア復調 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式市場が勢いづいている。S&P500種株価指数の6日の終値は1週間前比0.96%高で、5営業日で4度の最高値を記録する好調ぶり。半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)も4週ぶりの上昇に転じた。6日に発表された11月雇用統計も米国経済の堅調さの表れと受け止められ、投資家の楽観ムードは強い。ただしS&P500の2023年末比の上昇率は27%を超えており、株価純資産倍率(PBR)はITバブル期以来の高さまで膨らんでいるとも指摘されている。来週には、台湾積体電路製造(TSMC)の月次業績や11月の消費者物価指数(CPI)発表も控えており、S&P500の今後の見通しに影が差す可能性も残っていそうだ。

【関連記事】米国株、エヌビディアで揺れる S&P500見通しに影 11日にCPI(2024年12月10日)

アメリカのS&P500は2024年で57回目の最高値 長期金利低下で勢い止まらず

S&P500(SPX)の6日の終値は前日比では0.25%高の6090.27となり、今週に入って4度目の最高値更新となった。2024年では57回目の記録更新で3週続伸を果たし、勢いが止まらない状況だ。ブルームバーグによると、長期金利(10年物米国債利回り)の6日のニューヨーク債券市場での終値は4.154%で、10月18日(4.084%)以来の低さとなっており、株式市場の見通しを明るくしている。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

エヌビディアは3週ぶりの上昇 テスラは12%超の急上昇

S&P500の好調の原動力となったのは大手ハイテク株だ。エヌビディアの株価(NVDA)は1週間前比で3.03%高となり、4週ぶりに上昇。ドナルド・トランプ次期大統領の対中強硬姿勢への警戒などが下落圧力となっていたが、過度な不安は和らいだようだ。このほか電気自動車(EV)大手のテスラの株価(TSLA)は週次12.77%高の急騰。アマゾン・コム(AMZN)は9.21%高、メタ・プラットフォームズ(META)は8.61%高となっている。

エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラ、アマゾン・コム、アップル、アルファベット、マイクロソフトの株価の推移のグラフ

エヌビディア以外の半導体株では、ブロードコム(AVGO)が週次10.77%高と大きく値上がり。S&P500構成銘柄ではないものの、英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)も4.91%高と好調だ。

エヌビディア、アーム・ホールディングスなど主な半導体株の値動きのグラフ

アメリカの11月雇用統計は10月から大幅に改善 VIX指数は12台まで低下

米国株式市場の楽観ムードの背景には経済見通しへの期待がある。米労働省が6日に発表した11月雇用統計は非農業部門の就業者数が前月比22.7万人増。ブルームバーグがまとめた直前の市場予想(22万人増)を上回った。ハリケーンやストライキの影響があった10月の3.6万人増(改定値)から大きく改善した形だ。一方、失業率は4.2%で市場予想の4.1%を上回り、労働市場の見通しに不安を残す内容。さらに平均時給の伸び率も4.0%となって予想(3.9%)を超え、物価上昇圧力の高まりを予感させたが、株式市場で不安は広がらなかった。

アメリカの雇用統計(就業者数、失業率、平均時給伸び率)の推移のグラフ

こうした中、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(VIX)は低下が続いている。シカゴ・オプション取引所によると、VIXの6日の終値は12.77で、7月12日(12.46)以来の低さとなった。VIX指数はS&P500のオプション取引の動向から算出され、値が大きいほどS&P500の値動きが荒くなることへの警戒が強いこと意味する。

VIX指数とS&P500の推移のグラフ

S&P500のPBRはITバブル期並み高さ TSMC業績や11月CPIで見通しに変化も

ただ、S&P500の快進撃の裏側では割高感が24年半ぶりの高さにまで膨らんでいるというデータもある。ブルームバーグによると、S&P500と構成銘柄の純資産の水準から算出される株価純資産倍率(PBR)は5.3倍程度で推移。ITバブルの最中である2000年3月以来の高さとなっている。2023年末段階では4.5倍程度だったが、S&P500が6日までに27.68%も上昇していることで、PBRも高まっている形だ。バンク・オブ・アメリカのストラテジストのマイケル・ハートネット氏は、S&P500が2025年初めに6666に近づいた場合には、「買われすぎ」のリスクが高くなると指摘しているという。

S&P500とPBRの推移のグラフ

S&P500の今後の見通しをめぐっては、TSMC(TSM)が10日に発表する11月の総収入が波乱要因になる可能性がある。11月8日に発表した10月の総収入は前年同月比での伸び率が9月から大きく鈍化し、半導体株の値下がりを招いた。また11日に発表される米国の11月CPIで物価上昇の根強さが感じられた場合には、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ見通しの後退が株価の下押し圧力になることも考えられそうだ。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。