コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米国株、最高値更新 S&P500週次連騰 2025年の見通しに強気さも

アメリカのS&P500は29日に3日ぶりの最高値。11月末段階での年間上昇率は11年ぶりハイペースで、2025年の上昇を見込む声も出ている。

米国株、最高値更新 S&P500週次連騰 2025年の見通しに希望も 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式市場に明るさが増している。S&P500種株価指数の29日の終値は1週間前比で1.06%高。3日ぶりに最高値を更新し、2週連続の値上がりとなった。11月の上昇率は5.73%となり、2024年の月次騰落率としては最高記録だ。大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利と財務長官人事が経済の成長と安定を予感させたことが投資家の安心につながった。S&P500の2023年末比の上昇率は11年ぶりのハイペースで、2025年の上昇への期待も出てきた。一方、米国株をめぐっては人工知能(AI)ブームや中国経済の先行きといった不安要素もあり、S&P500の今後の見通しに影がさす可能性もぬぐえない。

アメリカのS&P500は2週連騰 長期金利は1か月半ぶりの低さに

S&P500(SPX)の29日の終値は前日比では0.56%高の6032.38。26日につけたこれまでの最高値(6021.63)を更新し、2週連続での上昇を果たした。ブルームバーグによると、長期金利(10年物米国債利回り)の29日のニューヨーク債券市場の終値は4.170%で、10月18日(4.084%)以来の低さとなっている。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

S&P500は11月だけで5.73%上昇 トランプ氏の大統領選挙勝利が起爆剤に

S&P500の勢いは11月の実績からも明らかだ。11月の上昇率は5.73%で、2024年の単月の騰落率としては最高の数字。11月5日の大統領選挙でトランプ氏が勝利し、減税路線や規制緩和が米国経済の成長につながるとの見通しが広がったことが起爆剤となった。その後、S&P500の上昇には一服感も出たが、22日に財務長官として財政規律に厳格な立場が報じられている著名投資家のスコット・ベッセント氏が指名されると、長期金利が低下し、投資家の安心感につながった

S&P500の月次の騰落率の推移のグラフ

シカゴ・オプション取引所によると、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(VIX)の29日の終値は13.51で、7月16日(13.19)以来4か月半ぶりの低さとなった。VIXはS&P500の値動きが荒くなることへの警戒感の高さを示す数値で、トランプ氏の成長志向とベッセント氏の規律の組み合わせが投資家の不安を取り除いたといえそうだ。

VIX指数とS&P500の推移のグラフ

S&P500の年間上昇率は11年ぶりのハイペース 2025年の見通しに明るさ

また、S&P500の11月の終値は2023年末比では26.47%高に達しており、11月末時点の騰落率としては2013年(26.62%)以来の伸び率となっている。この勢いが年末まで続けば2年連続での年間20%超の上昇が濃厚で、1995年から1998年にかけての4年連続以来26年ぶりの記録となりそうだ。

S&P500の年次騰落率の推移のグラフ

こうした中、金融市場では2025年の値動きへの期待も高まる。ブルームバーグによると、JPモルガン・チェースのストラテジストチームは27日、2025年末のS&P500の水準について6500まで上昇するとの見通しを公表した。JPモルガンでは著名ストラテジストのマルコ・コラノビッチ氏が1年前に2024年末のS&P500の水準を4200と予想し、弱気派として注目を集めたが、コラノビッチ氏は7月にJPモルガンを退職。後任のドゥブラフコ・ラコスブハス氏が強気な予想を示す形になったという。

エヌビディアなど半導体株には失速感 中国経済の見通しも不安材料

ただしS&P500の今後の見通しをめぐっては、不安要素が消え去ったわけではない。AIブームを背景にS&P500の上昇を牽引してきた半導体株には失速感もあり、NVIDIA(エヌビディア、NVDA)の株価の29日の終値は1週間で2.61%安。ブロードコム(AVGO)やアドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)も週次で下落しているほか、S&P500構成銘柄ではないものの英半導体大手アーム・ホールディングスの株価(ARM)も週次1.25%安となっている。トランプ氏の対中強硬姿勢は半導体輸出規制強化への懸念をくすぶらせており、半導体株の見通しには悪材料だ。

エヌビディア、アーム・ホールディングスなど米国上場の半導体株の値動きのグラフ

またトランプ氏の圧力に直面することになる中国経済の見通しも不安要因といえる。大手ハイテク株の中ではアップル(AAPL)やテスラ(TSLA)が生産と販売の両面での中国とのつながりが意識されやすく、中国経済の混乱は株価を下押ししかねない。両社の株価は4月まで販売不振への懸念で値下がりした後、持ち直しているが、火種を抱えた状況ともいえる。

エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラ、アマゾン・コム、アップル、アルファベット、マイクロソフトの株価の推移

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引
詳しくはこちら

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

<h3>取引コスト</h3>
<h3>IG証券について</h3>
<h3>経済カレンダー</h3>

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。